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東京スリバチ地形入門

2017-12-27 12:27:56 | 読む
東京は坂が多い。
ちょっと歩くと大小緩急さまざまな坂に出あうし、そのほとんどに名前がついている。
そんな坂の街・東京の見方や歩き方のヒントになり、これからもなりそうなのがこの本。


「東京スリバチ地形入門」
気軽に読めて面白くて、しかも読んだ後は普段の散歩も楽しくなった!

関東平野を形成する火山灰の層が川などで削られると「V」ではなく「U」形の谷をつくるのだそう。
谷を最上流までさかのぼると三方を高台に囲まれた窪地があらわれる。それをこの本では「スリバチ」と名づけ、都心に潜むたくさんのそれを「一級スリバチ」「肉食系スリバチ」「クボチ」といった絶妙なネーミング(訳を知るとナルホドと納得するしかない、秀逸な呼び名なのだ)とともに紹介している。

この本を読むと、これまで歩いたことのある場所は地形単位で捉えなおすことができるし、そうでない場所はわざわざ歩きに行きたくなる。(図や写真が多く、かつキャプションもとても分かりやすいから、行ったことのない場所もイメージしやすかった。)
さらには普段の生活圏(=非都内)の地形も気にするようになって散歩の範囲が広がり…と、寒さにちぢこまる体を外へ連れ出してくれる有難い存在でもある。

最近、上京するときは必ずこの本を持っていくようになったのだけど、夢中になって読むうちに車窓の風景(武蔵野台地の断崖とか谷とか)を見逃してしまうのが唯一の困った点。。


メモ
坂を下りた場所にある店
◯◯銀座と元祖銀座、立地の違い
夕焼けだんだんと霜降商店街→同じ川でつながっていた!
アグレッシブな等々力渓谷
お寺の立地、神社の立地
台地の武家屋敷、のちに学校・病院・大使館
台地と低地、土地の区割りの違い
「集合住宅」と「住宅の集合」
スリバチ、湧き水、パワースポット
いつも空海が先んじる
川の流れが変わる
階段の私道比率71%
歩いて地形を理解し記憶する
膜を剥がしていく暗渠
ソウル風景
高低差に宿るドラマ
湿地にも宿るドラマ
マンションの広告
山口晃の絵





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