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9月上旬、青森・函館へ(1)ふたつの美術館

2017-09-13 22:23:24 | 国内旅行
今回の旅行で訪れた、ふたつの「あたらしい」美術館。

十和田市現代美術館は2008年開館、青森県立美術館は2006年開館。どちらもここ10年ほどの間にオープンした新しい美術館。
そしてどちらも、建物と周りの環境との調和がとれていて落ち着いた佇まい。そういう意味でも「あたらしい美術館」だったと思う。

【十和田市現代美術館】


この美術館とともによく紹介される「フラワー・ホース」
青空によく映えて華やか


記念撮影する人たち。と比べると、かなり大きい!


馬の目線の先には・・・ 黄色いかぼちゃ


草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」


別の方向からも。遠くに見えるニョロンとしたものは「ゴースト」



「ファット・ハウス」と「ファット・カー」


「ファット・ハウス」は中に入ることができる。出入口から外を見るとこんな感じ。
正面に見えるガラス張りの建物が美術館のカフェ&ショップ


↑馬の車止め!


ガラス張りの建物の側面と裏側。
側面の壁画は「オクリア」。リンゴの木が青森ならでは。
裏側は奈良美智「夜露死苦ガール2012」


色々なサイズの展示室が連なって美術館の建物をなしている。ひかえめな佇まいで、存在が風景に溶けこんでいる


「アッタ」は大きなハキリアリの彫刻。(時節柄、今は間近で見ると怖い…)


馬のモチーフが多いのは、もともとこのあたりが馬の産地だった(明治以降は陸軍の軍馬補充部もあった)ことに因むらしい。


馬と馬と桜の木。花や紅葉の時季は綺麗だろうな。


美術館の建つ場所は官庁街通り。
両脇に桜並木が続き、道幅も広くゆったりとした通りで、歩いていて気持ちがよかった。
この美術館は、国の省庁の統廃合などで空き地が増えた官庁街通りの景観を維持するため、「通り全体をひとつの美術館に見立て、多様なアート作品を展開していく」構想の一環として計画されたそう。
(だから通りをのんびり歩くだけで美術館を代表する作品をいくつも見ることができた!)


通りを歩いていて見つけたベンチ。桜の木と青空が映りこんで素敵!と写真を撮ったら、これも作品のひとつだった。

今回は建物の中には入らなかったけど、ぜひ再訪して、次は美術館の中もゆっくり見てみたい。(できれば紅葉や桜の季節に…)



【青森県立美術館】
三内丸山遺跡に隣接するこの美術館へは遺跡から小道が続いていて、駐車場に車を停めたら遺跡から美術館まで歩いていける。(美術館の建物も、遺跡と一体化したデザインになっているそう)


まずはお目当ての「あおもり犬」

↓(向かって左側の足元に先客が)

人と比べて遥かに大きいのに、不思議と威圧感はない。むしろ優しく包まれるような感覚をおぼえた。

美術館にはこのほかにも奈良美智の作品がたくさん。棟方志功の展示室もあった。

あとアレコホールを飾るシャガールの「アレコ」が圧巻で美しかった。バレエの背景画として製作されたので、縦9m×横15mという大きな作品。が4つも!


展示室を出て最後に向かったのは八角堂。


階段を上っていくと、


ここにも奈良美智の作品が


「Miss Forest / 森の子」
2016年に制作されたばかりの新しい作品


帰り際に振り返ると、八角堂からツノが


美術館の建物の周りには緑が広がる。
ゆったりした佇まいに、5月に訪れた水戸芸術館を思い出した。
(建物を設計した青木淳氏は水戸芸術館の設計にも携わったと後で知った。どうりで…)




西沢立衛「美術館をめぐる対話」

2017-09-13 22:22:07 | 読む
十和田市現代美術館を設計した西沢立衛氏の対談集。
(SANAAとして金沢21世紀美術館を設計した建築家、の方がわかりやすいかな)


初めて読んだのは数年前だけど、そのときに十和田市の「通り全体を美術館に」という試みが印象に残った。
今回の旅行で十和田市に行くことになったので、十和田市のことが書いてある部分を読み直してから旅行に行き、帰ってきてからあらためて再読しているところ。

見る前に本を読んだことで、違う視点から街や通りを眺めることができた。
そして街を訪れた後に読むと、旅行前にはピンとこなかったことがすんなり理解できる。

青森県立美術館を設計した青木淳氏との対談もあるので、旅の記憶や印象が鮮明なうちに急いで読まなくては


◇メモ
エントランスホール
展示作品(作家)の選びかた
原っぱ