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「円山応挙-空間の創造」展

2010-11-06 23:18:09 | 美術館・博物館
三井記念美術館で開催中の応挙展に行ってきた。

緻密な風景画から大きな襖絵まで、
見ごたえたっぷりの興味深い展覧会だった!

印象に残った作品
◇展示室1の眼鏡絵
描写がすごく細かい! 
西洋画の遠近法を取り入れたという技法も新鮮。

◇展示室4の屏風絵や襖絵
屏風や襖の大きさを生かした見事な作品ばかり。
空間をたっぷりとった構図も、安定した筆運びも好き。
特に気に入ったのは、
○雲龍図屏風(重文)
 龍の動きがすごく迫力ある!躍動感あふれる構図。
 龍の周りの、水しぶきが岩に飛び散る描写も凄い。
○老梅図襖
 たっぷりとった空間(余白)が印象的。
 墨の濃淡で遠近感をメリハリつけて表していた。
○竹雀図屏風
 右半分は雨竹、左半分は風竹とのこと。たしかに雰囲気が違う。
 竹の部分は墨一色なのに、よく描き分けたなー・・・
 竹林に遊ぶ雀がかわいらしい。

◇展示室5の淀川両岸図巻
 タイトルどおり、淀川沿岸の風景を描いた、長~~~い絵巻物。
 川面の描写が好き。
 帆掛け舟とか風車とか、当時(18世紀)の暮らしぶりが垣間見えて面白い。 

◇展示室7の雪松図屏風(国宝)
 この美術館所蔵の国宝。展示のトリを飾るのにふさわしい、傑作。
 もったり雪の積もった松の質感が、すごく本物っぽい。
 直線的でどっしり力強い松を描いた右隻。
 対する左隻は、曲線を多用し、柔らかでたおやかな松。
 画面両端から中央へ枝のラインが向かい、中央部分は広い余白。
 「迫央構図」というらしい。
 背景の黄みがかった茶色?が雪の白を際立たせていたのも◎。