ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

電車の中でカップ麺

2019-01-24 20:18:49 | 日記

 今朝、いつものように快速がきて、いつもの場所に乗り込んだら、4人掛けのボックス席が4つとも空いていた。

 

 あれ、珍しいな、とその席へ進む。うしろから人が私のあとに続いている。

 

 それで、座ろうとしたとき。奥の窓際の席の下に白いどんぶりのようなものが見えた。え、なに?? どん兵衛(でなかったかもしれないけど、便宜上こう呼ぶ)の容器が置いてある。そして、スープが揺れていた。人がくるので引き返すわけにもいかず、私はどん兵衛の真上に座る。

 

 足元をみると、つうううっと2スジの小川ができていた。え、スープがこぼれてる・・・・ そりゃあ揺れるもの。

 

 2スジの小川の間に両足を揃えて、靴がスープで濡れないように気を遣う。座っているのにぜんぜん落ち着かない。とても窮屈そうに見えたと思う。平気なふりをして、鞄から本を出して読み始めたけど、集中できない。

 

 電車が揺れるたびに、私の座席の下のどん兵衛のスープも揺れているだろうな、こぼれてるかな、と思う。

 

 それにしても電車の中でカップ麺って、非常識すぎない? よっぽど寒くて温まりたかったのかな、いや、同情している場合ではない。座っているのにへんな体制で京都まで行くことになったんだから。カップ麺、食べたあとは車外に持っていって捨ててよ。車内に残していくなら、せめてスープを全部飲んでいってほしかった。だって、この電車折り返しなんだから、京都へ着いたらまた奈良へ行くのよ。

 

 と、だんだん腹が立ってくる。京都駅について小川の尖端を目で確かめたら、向かいに座っていたおじさんの革靴に続いていた。ああ、朝からおじさんは両方の靴を誰かのカップ麺の食べ残しのスープで濡らすことになってしまったのだ。

 

 この嫌な気持をここで断絶するべきか。私が座席の下のスープ入りの容器を持っていくべきか。そしてトイレでスープを流して、容器をゴミ箱に捨てればいいのか。

 

 なんで!! 混み合っている京都駅でカップ麺を片手に降りて来る女がいたら、ぜったい変だ。私がこの満員電車のなかでカップ麺を食べたと思われる・・・ だめだ、そこまで私はいい人ではない。駅員さんに知らせようかとも思ったけど、そのまま人の流れに乗って階段を降りていったのでした・・・

 

 あのカップ麺は奈良線を何往復したのかな。長く乗っているけど、こんなことは初めてだった。

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短歌研究2月号

2019-01-23 20:50:07 | 日記

 いま発売中の短歌研究2月号の特集は「いよいよ京都、大特集」。

 

 このタイトルの付け方。グルメとか旅の雑誌のような軽い感じがいいな。どうしても短歌の総合誌は学び系に傾いて、「情報」より「知識」を増やすようなのが多い気がします。今回は京都の歌人のそれぞれの30年の歌を読むと、自分のこの30年と重ね合わせたり、記憶をよみがえらせたりできて、なんとなく自分もその歌と並行して生きて来たという思いが立ち上がって、とてもいい企画だなと思いました。

 

 河野裕子さんの原稿の再録、「1981年のコロキウム」も河野さんの息づかいのようなものが感じられて、ちょっと胸が熱くなりました。

 

 いしいしんじさんと吉川宏志さんの対談も、歌人同志の対談では引き出せないような歌の読み方や作り方への展開があって面白く読みました。

 

 私は沢口芙美歌書『歌人たちの昭和』、桜井京子歌集『超高層の憂鬱』、大朝暁子歌集『辰砂の月』、生田亜々子歌集『戻れない旅』、達知和子歌集『群青の灘』について書評を書いています。

 

 機会があればお読みください。

 

 

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すっと差し出す

2019-01-22 23:02:44 | 日記

 きょうは火曜日。義父のお手伝いにいく日。

 

 いっぺんに用事を済ませるために、義父宅へいくまえにいろいろ予定とコースを考えます。

 

 宅急便のセンターに不在で受け取れなかった荷物をとりにいく、郵便局でスマートレターを買う、生協に義父の生協カードのチャージをする、銀行へいって生活費をおろす、銀行2へ行って義父の使っていない通帳を解約する、などなど。

 

 9時半に家をでて、義父を迎えにいき、鍼治療のクリニックへ送る。「ここは予約していても時間がかかるんだ」とのこと。

 

 そのあいだに、銀行で解約をしようとしたら、キャッシュカードがない場合は本人じゃないと解約できないらしい。そうか。やっぱり。それじゃ、すぐ近くにいるので呼んできます、といって治療院へ呼びに行く。ゆらゆら歩く。そして窓口(対応してくれた人が新人らしい)で解約の手続き。ちいさい解約の用紙に、窓口の女の子がちいさいハンコをじぃっと確認しながら押していく。それから手渡した義父のハンコに朱肉をつけて押そうとした瞬間、義父はそばにあった深緑のゴム製のマットをすっと差し出したのだ。

 

 女の子は、「ああ、どうも」といって、マットを敷いてハンコを押した。お義父さん、気がまわるなぁ。

 

 それからお義父さんが治療を受けているあいだに用事をすませ、迎えに行く。処方箋を持って、薬局へむかっていると、おいしいパン屋の前をとおって、「買っていこうかな」と義父がいうので、「ここ、おいしいですよね、買いましょう」。結局私や夫のぶんのパンも買ってくれました。それから、また少し歩くとトラック販売の八百屋さんがいて、八朔とみかんを買いました。2袋で300円。安い。薬局で薬をもらい、義父宅へつきました。私が鞄から義父宅の鍵をごそごそ探していると、

 

 義父「ぼく、持ってるよ」といって、ポケットからすっと鍵をだして開けてくれました。動きが私よりスムーズ。完全に負けている。

 

 義父は買ってきたパンと牛乳、はっさくを食べ、私が玉子焼きを焼いたら、それも食べました。

 

 義父「ああ、きょうはおいしいお昼だったな、ありがとう」

 私「いえいえ、それじゃあまた週末にきます」 すでに15時。

 

 台風のときに雨樋がはずれてそのままになっているのが気になる、という新しい案件をもらう。ゴーヤカーテンの日よけよりそのほうが絶対急ぐやん・・・・ 義母の一周忌のことも相談しないといけないし。ひとつずつ対応していこう。

 

 

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京都市バスの温かいアナウンス

2019-01-21 22:24:56 | 日記

 きのう、みやこめっせで開催されていた京都文学フリマと、塔の校正作業に参加した。

 

 作業のあとの新年会にも参加し、はじめてたべた鍋料理を堪能し、おなかいっぱいになって、傘をお店に忘れてきてしまった。(またか!)

 

 電車の中で思い出し、自宅の最寄り駅で電話したら、傘は無事。あした、取りに行くことと伝えて保管してもらう。

 

 そしてきょう。会社からみやこめっせはずいぶん遠回りの帰り道となる。ちょっとどんよりしていた。

 

 でも、市バスに乗ったら、聞き覚えのある声。これまでもなんどか乗ったことのある運転手さんだった。ああ、この人の運転は優しいんだなぁと思いながら空いていた席に座る。

 

 しかも、バス停間の距離が少し遠いときは、気のきいたプチ情報もアナウンスしてくれる。

 

 「きょうは大寒で、一年で一番寒い日です。明日の京都市の気温は最高気温が9度。防寒をしっかりしてお出掛けください」とか、「きょうは今年初めての満月です。19時から(・・・・ここよく聞こえず)ので、ご興味のある方はお調べください」

 

 満月。19時からなにがあるのか聞きのがしたけど、教えてくれてありがとう、という気持ちになる。

 

 「このあともお気をつけてお帰り下さい」とか「あたたかくしておやすみください」とか、付け加えるひとことが優しい。ああ、傘を忘れなければ、このバスに乗ることもなかったんだな、なんか得した気分。

 

 一旦下車して、傘を無事に受け取ってまた次のバスに乗る。そして、JRに乗り換えて城陽駅についたとき着信に気が付いて。塔の藤井さんだった。そうだ、きのうの校正で気になったことがあって、問い合わせたけれど繋がらず、そのままになっていたのだった。

 

 きのうの修正箇所を説明して、ご納得いただき、そこから少しお話する。懐かしい声。そして、私はさっききいた情報を伝える。

 

 私「きょうは今年初めての満月だそうですよ。満月を眺めながら歩いて帰ります」

 藤井さん「まあそうなの。いいこときいたわ。私も窓から眺めます」

 

 いつもより1時間ほど帰るのが遅くなったけれど、なんだかいい夜だった。

 

 *写真はきのうのフリマの塔のブースで販売していた小川和恵さん作のマカロンポーチ。500円玉が入るサイズでとってもかわいい。

 

 

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92歳の危機管理

2019-01-19 22:23:08 | 日記

 きょうは義父のサポート。デイサービスから帰るまでに義父宅へ行き、部屋を暖めておく。

 

 それから、備品のチェック。水、お茶、ごはん(おにぎりボール)、オムツ、はくパンツ。 持ってきたおかずを冷蔵庫に入れて、新聞やゴミがたまっていないかチェック。きのうお義姉さんが来られていたようで、ゴミはそんなになかった。

 

 去年の確定申告の袋が二階にあるから降ろしておいてほしいと言われていたので、二階でさがし、持って降りておく。今週92歳。まだ自分で確定申告をやろうとするところがすごい。

 

 驚いたのは、門から3段ほど階段があって、玄関前のポーチに繋がっているのだけど、その階段の一段一段にクリーム色のペンキがぬってあったこと。これ、お義父さん、自分で塗られたのかな、そんなことできるのかなぁ、いつも杖をついているのに。

 

 義父帰宅。いっしょに階段をのぼりながら、ペンキのことを訊ねると、「眼が悪くなって、杖をつく場所がよくわからなくて、階段の角をついたら危険でしょう。それでペンキを塗っておいたんです」

 

 すごい。言ってくれたらやるのに。(夫が)

 

 思わず、「自分で塗らはったんですか、屈んで??」と聞き返してしまった。「はい」(平然としている)ふだんあんなによろよろしてるのに、不思議だ。

 

 リビングにはいると「ああ、あったかくていいなぁ。助かります」(素直なお義父さん)

 

 それから、確定申告の袋を手渡すと、通販で買った品物代金をコンビニで振り込んできてほしい、ということで、夫に行ってもらう。あと、義母の和装の草履がたくさんでてきたけど、履くなら持って帰ってと言われたけれど。履かないけどとりあえず車に積む。あとは、毎年西側の和室の西日が強くて、ゴーヤカーテンを作っていたけどもうできないから、いらないトタンがガレージに9枚あるからそれを重ねて日よけにしたい、という依頼。

 

 私「はぁ、まぁ、まだ寒いですし、春になったらやりましょう」

 

 だけど、思いついたらすぐにやりたいようで。3回くらい言われたときに、夫が外へでてガレージとトタンを確認。

 

 義父「トタンにはちいさい穴があいてるから針金をとおして固定して」

 夫&私「あったかくなったらやりましょう」

 義父「そうだね、まだ寒いもんね」

 

 まぁ、一度確認してみておいた、ということで納得はしたもよう。老い人はスルーされると傷つくので、一度は寄り添う、そして、納得するようになんでいまできないかを説明する。ちょっと面倒だけど、納得するともう何回も言わなくなる。

 

 冷蔵庫に書き初めが貼ってあった。力強い「年始」。

 

 私「お義父さん、力強くてじょうずですね。いい字」

 義父「名前がちょっとゆがんでしまったけど」

 私「この羽子板のマグネットもデイサービスで作らはったんですか」

 義父「うん、そうだよ。ほかのひとはイノシシの粘土も貼っていたけど、そうすると毎年使えなくなるからぼくは干支はやめたんだ」

 

 いろいろ考えている。これだけ頭がキレる92歳って尊敬する。

 カレンダーに2月の予定を書き込み、「じゃあ、つぎは火曜日、病院のお迎えにきますからね」といって帰る。

 

 帰宅後、私「トタンのことだけどさ」

 夫「あれ、設置はむずかしいで。くくりつけるとこないもん、きょうみたけど」

 私「ロールカーテンでいけるよね」

 夫「そのほうが上げ下ろしが便利やしな」

 

 寄り添うふりをして、実際は合理的な方法で進めていく、ということにも最近慣れて来た。お互いが自分を押し通すような方向でエキサイトしないようにすることが肝心なのだ。

 

 

 

 

 

 

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