となりの席のNさんは、今年異動してきた人で、いつもたくさんの仕事を抱えています。
Nさん「僕の仕事のやり方が悪いんかなぁ。なんでこんなにたまるんやろう」
私 「どうしてもきょうやるべき仕事と、2,3日余裕がある仕事と、来週でも大丈夫なのとにわけてみたら?」
Nさん「そう思うんですけど、気がついたら全部急ぐ仕事になってて。 どうも整理するのが苦手で」
私 「まぁ、人には得手不得手があるからね」
Nさん「僕、「得手るもん」がないんですよ」
私 「いやぁ、そういうことがにっこり言えるのはかなりの武器やと思うよ」
Nさんは、どんなに仕事がたまっても、上司に叱られても、ストレスがたまらないそうです。 すごいなぁ。
私は、仕事が行き詰ると、気分転換にメモ用紙づくりに励みます。 不要の紙の裏面に動物とか季節の絵のついた「伝言メモ」を印刷し、裁断機でざく、ざくっと切って、きれいに整えたら、とてもすっきりするのです。 私のデスクの引き出しの奥に、札束のようなメモ用紙が並んでいます。 最近は、伝言者別にストックしたりして楽しんでいます。
今朝はなんだか理不尽なことでクレームをつけられてしまい、どんよりしていると、後ろの席の若人2のIさんが、
「ふじたさん、もうタマぎれですわ。 メモ用紙ください」 というので、
「あいよっ!」 といって、札束ならぬメモ束を手渡すと、
「あ、ちゃんと僕の名前入りじゃないですか!」
「ふふふ~」
Iさんのはクマのもようなのだ。 そういうささやかなことで私が喜びを感じることをIさんはちゃんと知っていて、私の発するどんよりオーラをキャッチすると、すかさず「ガチャック貸してください」とか、「ビニールパッチ機貸してください」とか、「小さな人助け」を頼んでくれます。 Iさんにはお姉さんと弟さんがいて、そういう気配を察知するのがうまいのです。
きょう、仕事から帰ってきて、塔の人からの問い合わせに応えていると、携帯が鳴ったので、確認したらNさんからでした。 20時くらいなのにまだ会社にいるようです。
私「どうしたん?」
Nさん「あした、僕、東京出張なんですけど、持っていくつもりの書類がなくて。 前に藤田さんに作ってもらったファイルどこでしたっけ」
私「ああ、黄色いの? 部長の席の横のキャビネットみてみて」
Nさん「えーと。 ああ、ありました! よかった~」
私「まだ会社にいたん? おなかすいたでしょ」
Nさん「すきました~」
私「はやく帰って食べて」
Nさん「そうします~ ありがとうございました~」
みんながんばっているなぁ。 会社にいると自分のミスの多さにへこむこともあるけれど、みんなのがんばりを見ているだけで、私もがんばろうという気になります。
あしたは早くおきてちゃんとお弁当を作っていこう。
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