台風から守るため、玄関に避難させていた鉢植えを外にだそうとして、戸(うちは古い家なので引き戸です)をあけたら。
向かいの空き地の草がきらきらに光っていました。そして、たくさんの赤とんぼがゆうらりゆうらり飛んでいて、まっさらな朝、という感じがして、しばらくぼうっと眺めていました。世界は美しいなぁ。
そして、いちばん気になっていたのは野葡萄です。
鉢植えのものは避難させられますが、野葡萄は地面から生えているので、その場で耐えてもらうしかありません。
確認しにいくと、いくつか青い実が落ちていましたが、大半は蔓に残っていました。葉っぱもいきいきしています。ひとつだけ、紫色になっている実があって、
「あれくらいの雨や風、なんともないですわ」と、すましているのです。
ああ、あなたの、そのしぶとさが大好き。ぺしゃんこになりそうなとき、「平気よ」という態度でそこにある。
きのうの夜は自宅にひとりでいて、かなり不安だったのですが(家が壊れそうという怖さ)、なんとか乗り切りました。(早く寝た、というだけ)
そして、修行中の夫や、旅行中の息子から「きのう、大丈夫だった?」と、言われましたが、「ぜんぜん、平気やったよ」と、野葡萄みたいに答えました。
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