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いつでも君のこと好きだったよ

やっと会えた! 錦見映理子『めくるめく短歌たち』

2019-01-17 23:19:12 | 日記

 NHK短歌で連載されていた(三年半も!)錦見映理子さんのエッセイが1冊の本になって、それは去年のクリスマスくらいに発売された。錦見さんが出会った人や短歌を愛情深く書いていて、私は本になるのを楽しみにしていた。

 

 Twitterで目次が紹介され、「鳩地獄」というタイトルで私と東大の構内を歩いた話もあって、とりあげたひと一覧にも名前があった。

 

 まえに、「本になったら送るから」と言ってくれていたので、クリスマスくらいから、帰宅しては郵便受けを覗き、外出していたら夫に「にしきみさんの本、きてる?」と尋ねる日々が続き、そのうちにTwitterやブログで読んだ感想や紹介文がでて、ああ、私もはやく読みたい~と思いつつ、でも本人にきくのも忙しいのに悪いかなぁともじもじしているうちに年が明けた。

 

 もう買おうかなぁ、でもやっぱりにしきみさんから届くのを待つべきだ、と思い。

 

 錦見さんから年賀状が届いて、私のほうからは寒中見舞いを書いた。そこのはしっこに、「本、待ってていいのかな」みたいなことを小さく書いたら、すぐにメールがきて、「届いてないの!?ショック!!」ということで、私への本が迷子になっていたことがわかった。ちゃんと住所もあっているのに。そしてすぐに送ってくれた。それが先週の10日の木曜日。

 

 土曜日。まぁ、2日以上かかることもあるかな。と思うも、前にも迷子になっていたのでまた不安になる。

 

 日曜日、月曜日(祝日)は郵便の配達がないかもしれないから、やきもきしながら火曜日まで待つことにする。

 

 火曜日、宇治に出掛けていて、16時すぎに帰宅し、郵便受けをみるけど、まだ来ていない。ちょうど配達のひとが通りかかったけど、ぽそりと1枚関西電力からのおしらせ封筒がきただけ。これは絶対おかしい。私が自分でいって探したい!という気持ちが抑えられず、運動靴にはきかえて早歩きで城陽郵便局へ急いだ。16時で保険、預金の窓口は閉まっていて、郵便の窓口2つだけがあいていた。高校受験の願書を持った中学生が並んでいる。

 

 歩きながら、確認の電話もしていたので、閉まっていた窓口の人に事情を話すと、いま局に残っていないか確認しているという。

 

 ああ、もう私もいっしょに探したい。そして、いまはなにもない、17時の便があるからそれに入っているかも・・・といわれ、じゃあそれまでここで待ちたいというと(←かなり思い詰めた感じで)すぐには確認できないから電話するという。ほかに調べる方法をきくと、調査依頼票をだせば、投函したところから辿って行ってくれるらしい。それじゃあとその依頼票も書いて帰る。

 

 家で待っていると18時ごろにかかってきて、きょうの便にはなかった、らしい。そして、そのことを錦見さんにメールすると、彼女もがっかりして、なんで届かないんだろう、もう自分で渡しにいきたいよ、といい、私ももう自分で貰いに行きたい!、と途方に暮れるふたり。いろいろ推理して、一回目は九州の出版社から、二回目は東京から送っているのに城陽に届かないということは、京都ー城陽間に難所があるんだ、それは誰だ、とかやりとりしているうちに可笑しくなってくる。どんなこともなんか楽しい方向に向かうのが不思議。

 

 そして、きのうの朝も問い合わせたけれど、まだ城陽の局には届かない、とのことで。錦見さんは最寄りの郵便局に行ってくれて。(ほんとに忙しいのに申し訳なさすぎ)すると、なんとそこの局に舞い戻って来ている、というのだ。ちゃんと私の住所が記載されているのに。どういうこと?? それで速攻で再送した、とのことだった。

 

 今朝、城陽郵便局から電話があって、「お探しの本が届いていますが、本日自宅へ配達していいですか」

 

 いいに決まってる! はよちょうだい。

 

 きょうも定時でぴゅーーっと帰宅したら、ポストに錦見さんの字の封筒が・・・!! ああ、やっと会えたーーー

 

 ああ、ありがとう。ほんとうに苦労して届いた本。 大事に読もう。この本を見るたびに、ここまでのプロセスも思い出すだろう。

 

 読み終えたらまたここに書きます。

 

 

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