コロナで2年延期になっていた河野裕子記念シンポジウム、それから、久しぶりの「全員歌会」という名の塔の全国大会が無事に終了した。
シンポジウムではそれぞれの登壇者が河野裕子の魅力について、いろんな角度から述べていて、自分にも生かそうと思えるようなことがあって、気持ちが上昇した。きっと聴いていたほかのひとたちもなにかそういう思いを胸に帰宅されたんじゃないかなと思う。
きょうは全員歌会。9時半から12時までのあいだで200首をやるという弾丸歌会。でも、事前に選者がコメントをすべての歌に書いたものがプリントされていて、そのうえ、檀上で批評するのはそのコメントをつけた選者以外からというところに、運営側の配慮を感じた。あの詠草集を作るのに、なんども選者とのやりとりがあって、かなり時間や手間がかかっていると思う。けれど、参加したひとに少しでも充実したコメントを届けようとする気持ちが感じられて、細やかだなぁと思った。ほんとうに感謝。
また、今回は2日間の会場が私の職場と同じビルだということで、「ボランティアとりまとめ役」という役を担当することになり、俄かだったけれど、みなさん自分の持ち場で驚くほどてきぱきと仕事をこなされて、私が何も言わなくても、手薄になったら別の誰かがフォローに回り、別の用事ができたら、すぐに近くに代わってもらえる誰かがいてくれて、ほんとうに助けられた。
受付周辺にいると、いろんなひとと顔をあわせることができるので、懐かしかったり嬉しかったり。とにかくこの数年のコロナを耐えて、再会できたという喜びで胸がいっぱいになった。
きょうの午後は法然院へできたばかりの永田和宏さんと河野裕子さんの歌碑を見に行くツアーがあったのだけど、私は用事があったので、みなさんをタクシーのりばへお送りしたのち先に失礼した。
やっぱりリモートとは全然違う。遠いひとと会える。遠方からきている人たちときょうはお昼(サラダランチ)をご一緒して、またすぐに会おうね、と握手して別れた。
すてきな2日間だった。