きょうはセミナーの立ち合い。
月14日勤務のうち、今月は7日間もセミナー立ち合いがある。新しい講師と話せるし、楽しいこともある。
きょうの会場には8年くらいまえにうちの課にいた人が運営に来ていて、セミナーの前後に結構いろいろ話した。
「僕って、この仕事、向いてるんかなぁって思うんですよ」
私「向いてると思うよ。管理する側より、お客さんに近い現場向きなんとちがうかな」
「そうかなぁ」
私「うん、絶対そう」
「たとえばどんなところですか?」
私は一緒に働いていた時に感じていたことや、きょうのセミナーでのお客さんとの対応の姿勢などを例にだして、数字で表れないところのコミニュケーション力とか、人への思いやりとか、そういうよさがあることを力説した。
ほかの人に比べて数字があがらないとかは、気になるかもしれないけど、そういうノウハウ的なことはあとから経験と知識習得の積み重ねで追いつけるけど、思いやりなんてものはその人が持って生まれたものや、育ってきた環境に因るから、あとから得られないものでしょ。持ち味は人との垣根が低いこと。そういうものが備わってるって強いと思うよ。
「そうですよね。考えてみたら、N課長にはできへんような声かけ、できてる気がする」
私「そうそう。適材適所。会社とか組織って同じようなスキルで争ってても仕方ないし、それぞれが自分の得意なことやって、バランスがとれてたらそれでいいと思うねん。数字あげるひとはあげる。お客さんに親しみを覚えてもらえるひとはその能力を生かして、やっぱり地域に必要やなって思ってもらう。それはすごく大事やよ。そりゃ、数字あげたほうがわかりやすいし評価はされるかもしれないけど、評価のために仕事してるわけじゃないし、そういうひとは折れやすい。数字が人の価値じゃないんやから」
「うんうん。それは僕もそう思います」
私「私まえから、温かいひとやなぁって思ってみてたよ。ずっと応援しているんやから」
「ありがとうございます!」
入社して8年くらい経ったときっていろいろ迷いがでてくると思う。私は立場的に転勤もないし、ずっと同じ場所でやってるけど、それでも迷いながらやってきた。
きょうみたいに、まっすぐにその人のいいところが言えたのも、その人の持っている人柄のせいだと思う。励ましながら、自分も励まされているようだった。
人のできないところを列挙するより、すてきなところを見つけて伝える。これは同僚のS子さんの普段の姿勢から教えられたこと。
あのひとの電話の話し方って、ほっこりしますよね、とか。うん、そうだよね、と言いながら温かい気持ちになる。私も見習いたいと思う。