今年の堺市文化芸術フェスティバルのお仕事をいただいた。私が堺市出身というご縁や、推薦してくださった方もあったようで、ありがたくお引き受けした次第。
きのう、塔の再校作業に参加して、9月10日の河野裕子記念シンポジウムのチラシももらってきたので、(しかも、会場がうちの職場の階下のホール!)、きょうのお昼休みに興味のありそうな人にチラシを配った。月曜日で有休をとっている人や出張中の人もいたので、また後日配布するつもり。
16時すぎ。私はきょうはゴミ当番で、ゴミを地下に持って行ったり、お茶碗を洗ったりしていると、出張中だった隣の席のF氏が帰ってきた。(そうだ、F氏も歴史好きだからあとで配ろうと思う。単なる歴史好きではなく、このあいだ持統天皇の「春すぎて」の歌をすらすら諳んじていたのだ)
17時ごろ、私がチラシ配布を忘れたまま帰る支度をしていると、F氏が引き出しからこのまえ手渡した「堺市文化フェスティバル」のチラシをだしてきて、
F氏「これって、どうやったら参加できるんですか」という。ちょっとびっくりする。
私「歌を書いて1000円の小為替といっしょにその宛先に送るんだけど」(まさか! と思う)
F氏「ぼく、ちょっと作ってみようと思ってるんですよ」(ええええ! ほんとか!)
私 「え、いくら私の押しが強いからって。無理しなくていいよ」(チラシを渡しておいて気がひける)
F氏「いやいや、なんか面白そうだなと思って。現代短歌ですよね。瀬をはやみ~とかじゃなくて(笑)」
私「そうそう。(笑) あ、そうだ。これもあげる。よかったら来て。ここの下が会場だから」
引いてるのか押してるのか。でも、きっかけってどこにあるかわからないから。もしかしたら、これを機にF氏も短歌を作るようになるかもしれない。
このあいだ、封書でお誘いした堺の高校時代の友人も、「短歌作らなくても、当日参加だけでもいいんでしょ」と、問い合わせてきてくれて、「うん、参加するだけでも大丈夫よ」と答えたら、「近くだしK子も誘っていくわ」と言ってくれた。
みんな、優しい。泣ける。 誘った以上、私もがんばろう、と思う。