きょうは山城歌会の日。郵便局に用事があったので、遠回りして会場へ向かう。
お天気もよくて、住宅街をぬけていくとき、毎年きれいに梅を咲かせているお家の前で立ち止まった。ピンク色の梅の蕾がぱんぱんになって枝に並んでいた。ああ、光はもう春だもんね。梅の蕾が待ちきれない様子で並んでいるのはかわいい。
こんなふうに真昼間に散歩するのは久しぶり。早目に会場へ着いたので本を読んでいたら、つぎつぎとみなさんが来られた。
きょうの参加者は10名。22首。 休憩をはさんで3時間でやる。
・だからではないけど本を五冊買う二月末日ジュンク堂閉店 田巻幸生
・髭を剃り丸出しとなる夫の顔 手をあげすこしはにかみ笑う 河原篤子
きょうの歌会でいいなと思った歌。黒住嘉輝さんや光さんご夫妻など歌をやって60年以上のひとと、まだ1年目のひとが同じ場で同じ歌について語り合うのは不思議な気もするけど、まったく違和感がない。
田巻さんの歌は「だからではないけど」という思い切った入り方で、親しんだジュンク堂への思い入れを感情をいれずすっきりまとめている。五冊とか二月末日あたりで感情をよませるところがいいと思う。
河原さんの歌は「丸出し」にびっくりする。夫の顔が丸出しって・・・思わず笑う。河原さんはその瞬間に感じたことをナマのまま歌にしたような作品が面白い。あとの作者コメントでご主人が手術されたときに30年以上はやしていた髭(口のまわりもあごにもあったらしい)を剃ったとき、こんな顔やったんや!と驚いたときの歌なのだそうだが、それが「丸出し」に表れている。
いろんな歌がでてくるのがこの会のおもしろいところ。
来月は見学者もこられるらしい。 はじめてのひともどうぞお越しください。