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いつでも君のこと好きだったよ

山城歌会 春の吟行会

2018-04-06 22:39:20 | 日記

 きょうは山城歌会の春の吟行会でした。

 

 山城歌会では以前は梅、桜、紅葉、と年に3回の吟行会を催してきましたが、最近では桜、紅葉の2回となりました。春は長年だいたい私か河原さんが段取りをし、秋は山下Hさんにお願いしてきたのですが、このごろはやれるひとが積極的に準備をする、という感じになっています。

 

 そして、今年はなんと、黒住ご夫妻が洛西のお花はどうでしょうか、と申し出てくださり、お世話になることになりました。

 

 3月にはマップとしおりをご準備くださり、タクシー組、バス組(JR向日町駅から乗車、阪急東向日駅から乗車)、徒歩で直接、から選択できるようにしてくださり、コースも大原野神社を皆で散策ののち、元気のある人は勝持寺(花の寺)へ、そうでない人は歌会の会場となる正法寺へというコースを考えてあって、きめこまやかなマネジメントに敬服するばかり。

 

 私は西京区は初めて。向日町の駅で降りたのも初めてでした。予報はあいにくの雨でしたが、歌会まではなんとか降らずにもってくれました。桜はほとんど散ってはいましたが、シャクナゲ、牡丹、梅花空木(はじめて見て教えてもらいました)がとてもきれいでした。私は花の寺まで行ってみました。西行が植えた桜(三代目だそうです)は高さのある枝垂桜で、花が咲いていたらきれいだろうなぁと思って見上げていました。瑠璃殿では宝物もあって、平安時代の薬師如来(胎内仏)、鎌倉時代の薬師如来、室町時代の西行法師像など、いろんな時代のものが見られました。

 

 新緑の坂を下って正法寺へ。石庭がすばらしく、桜が終わっているせいか、長い間すわって私たちだけで眺めていました。そのあとは離れでお弁当を食べて歌会。

 

 お弁当も健康にこだわったやさしい味のお弁当で、2リットルのお茶やコップ、お家で沸かしたおかわり用のお茶、草餅までありました。会場は和室だったので、ご自宅から椅子を運んでこようとしたら、お知り合いの和尚さんがお寺の椅子を7脚も貸してくださったということでした。まぁ、いろいろお世話になって。

 

 今回は司会はどうしましょうか。(だいたい吟行会は幹事が司会もやっています) ということになって、光さんが「黒住にやってもらいましょう」と言われて、みんなそれはなんでも・・・・と言っていたら、場の流れで黒住先生がやってくださることになりました。吟行会の司会はその場でそれぞれが作った歌を短冊(一筆箋)に書いたものを集めて、読みあげなければなりません。新かなです、旧かなです、漢字です、ひらがなでなど、言いながら読むのです。

 

 参加者は12名。長野から懐かしい藤井さんも来られて、とても賑やかになりました。歌会は2時間くらいでしたが、内容の濃い議論ができました。

 

 みんなが帰り支度をしていると、「和尚さんにご挨拶してきますから先にバス停へ行っててください」と黒住ご夫妻が仰るので先に歩いてバス停で待っていると、なんと、光さんが傘をさしながらコロコロを引いて歩いてこられたのです。あんなコロコロ持っておられたかしら・・・・と思っていたのですが、あらかじめお寺に準備されていたのか、お弁当のゴミなどが入っていたのです・・・・ なんという心配りでしょうか。

 

 黒住先生は私の父のひとつ年上だから84歳。光さんもちょっと下くらいでしょうか。おふたりとも「やってやってる」感がまるでなくて、とても自然。ああ、こういう人たちがいるから塔はいままで続いてきたのだなぁと思いました。塔への愛情というか、高安先生への敬意がそのまま続いているというのか。黒住先生は名誉会員なのに、ちっとも偉そうにされません。すてきなご夫妻です。

 

 すてきな歳の重ね方だなぁと思います。あんなふうになれたらすばらしいよねと言いながら帰りました。おふたりのおかげで、本当に楽しく、充実した一日でした。ありがとうございました。

 

 (山城歌会ではその月の司会者が歌会記を書くのですが、もしかして、黒住先生が歌会記も書かれるのでしょうか・・・・)

コメント
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