きょうはダイアナと響き館へ行きました。
響き館はお気に入りの絵本のお店なのですが、ピアノの弾き語りイベントというのは珍しいなと思って、楽しみにしていました。
お客さんは13名。 しっとりとした雨の特別な空間と時間でした。 辰巳央恵さんの声は透きとおっていて、雨に近いような自然な水が身体のなかをしみとおっていくようでした。
『幸せの切符』という台湾の絵本作家ジミー・リャオさんの絵本を中心に、朗読、歌が披露され、私は初めてこの作家を知ったのですが、「喪失と再生」をテーマにいろんな本を書いているようでした。
店内は自由に絵本が読めるようになっていて、コンサートのあとに出された、おいしい紅茶(ルイボスティにお花とフルーツをいれたもの)を飲みながら、目にとまった絵本をじっくり読みました。 気になったのが藤城清治の『ぶどう酒びんのふしぎな旅』。 アンデルセンの話ですが、複線と思っていたのに裏切られるところがよくて、藤城さんの切り絵もドレスのレースや樹木の葉など、緻密さにページをめくるたびにすごいなぁとため息が出ました。
結局、最後まで迷って買ったのは文:星野知子、絵:黒井健の『ふる里へ』。 なんとなく広くて大らかな風景がぱあっと目にとびこんでくる感じが、いまの私には心地よかったのでした。
帰りに国際会館の駅の近くでおいしいケーキとお茶を飲み、お互い誕生日プレゼントを交換しました。
いい午後だったな。 またあしたからがんばりましょう。