金曜日は第10回のあなたを読む会でした。
参加者は5名。 エッセイ&短歌10首が2作品、エッセイのみ1作品、短歌12首の2連作、そして私は17首の連作1つ。
一人につき30分をかけて議論し、21時すぎまで。 伝わりにくい箇所や言葉運び、枕詞の是非、など細かい指摘がありました。 私が一番楽しみにしているのはずっと連続物で書いておられる戦争時のエッセイで、当時の子供の目線で書かれているので、辛い時期にもささやかな楽しみがあったり、疎開先の子供たちや先生とのやりとりや都会の友達との別れが生き生きと描かれ、とても切なくなります。
ご本人は自分のことなので、どんどん勢いで溢れる記憶を書き留めておられて、そこがこのエッセイの魅力なのですが、「ここのところがよくわからないんですけど」という意見がでると、説明され、「それならこう変えたらどうでしょう」というアドバイスが次々にでて、みるみるうちにすうっと流れる文章になっていくのは、スリリングで楽しいのでした。
短歌についても、少し言葉を入れ替えたり、助詞を補うだけで、まったく違った雰囲気になります。 言ってもらったことは一旦受け入れて、あとで自分でもう一度考えて完成させます。自分では「完成」と思っていた歌が、まだまだ推敲の余地があることに気づけることがいいです。
私はすぐにぱっと歌にしてしまうので、「じっくり考える」という訓練にもなります。 「じっくり考える」というのはなかなか自分ではできないのですが、こうして考える場があるというのはありがたいなと思います。
きょうは創作部屋を掃除して、なんとかパソコンとプリンターを置く場所を作り、午後からこもって先月「あなたを読む会」に出した童話6枚を10枚に増やしました。夕方にはなんとか完成。ほんとうはもう一度意見をもらいたいところだけれど、明日消印有効の童話賞にだすために封をしました。
童話賞に出してみようと思ったのも、熱心なこの会のひとたちの影響です。 童話賞や短歌賞に出されたという話をきくと、私も挑戦してみたい気持ちになるのでした。