ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

東山魁夷、旧月歌会

2015-03-21 21:26:37 | 日記

 だんだん暖かくなって、花に水を遣るのが楽しみになってきました。 きのうまでなかった芽が、葉が、すましたように、あるいはちょっと照れたようにあって、「でたよ!」とか「見つかった!」というので、「おはよう」とか「やあ」と声をかけます。

 

 きょうは旧月歌会のまえに、四国の友達Aちゃんと「東山魁夷 わが愛しのコレクション展」を観に行きました。 青と緑の透明感ある絵は素晴らしいのですが、そこへ至るまでの道のりや、旅先で集めたちいさなかわいいものたちの展示、若いころから集めていた絵画もあって、とても楽しめました。

 

 音楽や絵画に触れると、文字で伝えることの限界をいつも感じます。

 

 頭で理解するまえに、耳や眼を通してダイレクトに自分の中に入ってきて、有無をいわさぬ強さで鷲掴みにされてしまいます。 朝靄や、川のせせらぎや、森の静けさが、一瞬にして伝えられます。いいなぁ。

 

 だけど、そういうハンデを負いながら、それでも文字を使った表現にこだわるのは、豊かさを知る喜びがあるからなのだと思います。 

 

 きょうの旧月歌会に私の出した歌は

 

  ・伝いきて雫が土を打つ夜のそこだけ窪んでいるプランター

 

  窪んでいるのはプランターの土だから、プランターで終わらずに丁寧に土のことを言ったほうがいいという批評。 いや、上で土のことを言っているのだから、プランターだけでいい。 窪んでいるのが見えるのはたぶん朝だろうから「夜」は入れないほうがよかった、「伝い来る」ではないのか、などさまざまな意見がありました。

 

 ほうほうと聞いていましたが、「夜」と書いてあるのだから、夜なのです。

 

 他のひとの歌でもありましたが、「建設会社だからあらくれ男」とか「ああいう人たちは優しい」というコメントをきいて「人は同じですよ、そういうイメージで批評するのはよくない」とはっきり言ってくれたひとがいて共感しました。 きょうの歌会は結構本気のコメントがいくつかあって、よかったと思いました。 

 

 そろそろ、ラジオが始まります。 「塔」の桑原亮子さんの脚本だそうです。 楽しみ。

 

コメント
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