モロタイ島の青年との奇跡的な出会い
アバス君に出会うまでは、何度もインドネシアに行っていたのに
モロタイ島について、旧日本兵の方が出てこられた時のニュース以外には
ほとんど知りませんでした。
3年ほど前に植林のために訪問する機会があり調べてみました。
モロタイ島はインドネシアの中でも一番フィリピンに近く佐賀県ほどの島ですが、
インドネシアに於ける大東亜戦争時、日本軍にとって重要拠点地域の一つだった。
大東亜戦争時は日本軍の飛行場を建設し守備隊を強化するも、
アメリカ軍に奪われ、フィリピンや東ボルネオのバリックパパンなどへの攻撃の基地として
使用されていたということを知った。
この地に散った英霊は1,712名です。
わずか2年足らずの期間に失われた生命としては大変な激戦であったと想像される。
一般には、あまり存在を知ることのないモロタイ島ですが、
わたしは思いがけず、不思議なご縁を2年ほど前に頂きました。
日本に16年、日本に在住しているモロタイ島出身の真面目な青年が、
故郷のモロタイ島に植林をしたいと言っているという話を
ある日、ある会社の社長から突然に知らされました。
そのことがきっかけで、モロタイの情報を集め始めましたが、本当に情報の少ない地域であることが判りました。
モロタイ出身のアバス君からいろいろと現地情報を教えてもらい、
自分には本当にご縁のないモロタイ島での植林は、奇跡的な出会いとご縁で取り組むことになりました。
モロタイに平和の樹を植える
ご縁を頂いたモロタイで、中村さんや英霊の皆さんに想いを馳せながら、
そして戦争の為にご迷惑をおかけした島の人々のお役にたてるよう、
微力を尽くしたいと願っている。
第二次世界大戦の記憶が消えてゆく中で、
オランダの植民地で苦しめられていたとはいえ、
それ以外は戦争をする意味も意義も判らないままに島の人達を巻き込んだ事実。
中村さんが発見される2週間ほどまえに第二遊撃隊長の川島威伸氏が戦没者の遺骨収集団として
モロタイを訪れて、現地慰霊祭のあいさつでインドネシア政府や軍関係者、
地元住民に感謝をささげるとともに、島の激しい戦闘で
「とりわけ無辜の島民の方々の生命、財産など失われたものは数多く、
真に傷心の至りに堪えない」と述べられている。
戦争で得られるものはなく、失うものの多さに今更ながら無念を感じる。
しかし、第二次世界大戦があり、
今、私たちがその子孫として生かされていることは事実であり、
ただただ先人に「感謝」し、「世界平和の為に生きる」ことの大切さを再認識している。
「植林」は、国境を越えて、人種や宗教や文化の違いを超えて
すべての人類にとって大切な行動です。
「地球の大地、自然の偉大さや平和の大切さ」を教えてくれる学びの機会であり、
平和を希求する人類にとって不可欠な活動である。
戦争ではなく平和のための植林をぜひとも成功させたいと願っています。
負の遺産である大戦を風化させないためにも
すべては生命の継承のために!
地元の人たちに役立てる「平和の森」「共生の森」をつくり
未来に伝えたいと願っています。
モロタイ島へは来月17日から22日まで植林に行きます。
(写真は今回の植林予定地2018年3月確認)
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