美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

自然の中で一番弱いもの

2009-02-16 09:57:48 | Weblog
2月12日の日経新聞の夕刊に

「101歳が説く現代の禅」というタイトルで臨済宗の龍源寺の前住職の

松原泰道さんのインタビュー記事が目に付きました。

そのインタビューの中で、

「1世紀を越えて生きてこられて、

最近の子の親殺しや天下りの甘い汁を吸う役人、

老舗の偽装などの最近の世相について

「まずは謙虚に反省すること、人間は万物の霊長だという思いあがった気持ち

 を捨て、パスカルが指摘したように【人間は、自然の中で一番弱いもの】と

 受け止めることが大事です」

と述べられています。

わたしは、前職でインドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、ソロモン、

ラオス、チリなどさまざまな国のジャングルや天然林の中を

森林調査で歩き回りました。

そんなとき感じたのは自然の偉大さと人間の小ささでした。

文明から隔離された天然林の中では

人間は「自然の中で一番弱いもの」ということを実感してきました。

皆さんも考えてみてください、

台風や洪水、地震、津波など自然の災害には

人間はほとんど無力です。

世界をコントロールしている様でも自然を超越することはできません。

このような人間の根本的な存在を見つめなおすために、

地球温暖化の問題がクローズアップされてきているように思います。

CO2を減らすことより、CO2を出さない生活、

有限の地下資源に基づく社会より

地上の無限の植物資源による持続可能な社会の方が

より人間らしい生活スタイルを確立できます。

今日の地球規模の混乱の根本には

「人間は自然の中の一部で、動物である」ことや

「世代を越えて生命つないでゆく使命があるということ」を忘れた

現代文明社会に問題があるということを認識する必要があります。

この原点から考えて、

「今 何をなすべきか」

みんなが考えて新しいパラダイムシフトを形成する必要があります。

「文明の前に森があり、文明の後に砂漠がある」

今度文明は、地球全体の環境破壊を招いています。

このままゆけば、人類始めさまざまな生物が生命を失い

砂漠だけの地球が残ります。

そんな事態を避けるために地球規模の植林推進をみんなで!!

「自然の中でいちばん弱い」意味深い言葉です。