VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Milano Salone: LEXUS by nendo 佐藤オオキ

2008年04月15日 | ミラノ・サローネ08
ミラノの朝、9階のお部屋から眺めるご近所の景色。 先月の上海ほどではないが高層マンションも多い。
さて、サローネ取材開始! 今日15日は16日からの正式Open前のプレスレビューなどが多い日。日本企業3社のレビューに回る。
  Turati通りに面したペルメネンテ美術館
最初にトヨタ自動車のLEXUSの展示会場、ペルマネンテ美術館へ地下鉄で向かう。
レクサスは2005年から今年で4回目のミラノ・デザイン・ウィークへの出展参加。昨年、私は見ていないがあまり評判が良くなかった。
会場の具合もあったのか、今年は一昨年と同じペルマネンテ美術館に場所を戻して
ヨーロッパでも評価の高いnendoの佐藤オオキをコラボレーションアーティストに迎えた。
 
私も今回足を運んだのは上海で佐藤氏がレクサスを担当すると聞き、nendoだから見にきたという感じ。
nendo佐藤氏は米Newsweek誌で06・07年「世界が・・・100人/社」に選出され、作品集がドイツの出版社から出る活躍ぶり。

【L-finesse 先鋭-精妙の美】は今まで一環したLEXUSの展示テーマ。
今年の展示タイトルは、-elastic diamond- 佐藤氏が、ダイアモンドの結晶からインスパイアされたという
 「diamond chair」W520×D520×H580
「軟らかいけど強い」がコンセプトのインスタレーションは、「diamond bubble」と名付けられた球体のオブジェがブルーの光と共に動く幻想的な空間になっていた。上部が花のように開閉し呼吸するよう・・・

共に展示された椅子「diamond chair」は、3次元CADデータからナイロンの形状をレーザーで硬化しているらしい。その工程も映像で流され、見学者の関心を引いた。
 
プロダクトだけでないデザインの背景や技術、そこにストーリーがあって二度三度と感心させられる。

レクサス、車自体は更に奥のスペースで展示。
そこには高い天井から伸びた柱状のオブジェがレクサス「LF-Xh」を取り囲んでいる。
 「LF-Xh」‘07年東京モーターショ―発表のコンセプトモデル。ちなみに、車は造形モデルで動かない。
薄暗い照明に心臓の鼓動のような音響とオブジェが上下する動きで、人間の体の中に居るような不思議な感覚に。 

漆黒のLEXUSがひっそりと佇む姿は静粛な躍動感。LEXUSが持つ二律双生コンセプトに通じるものを感じることができ
LEXUS×佐藤オオキ、世界に通じる素晴らしい展示になっていた。


2 コメント

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すごい! (mami)
2008-04-24 17:46:03
LEXUSすごいっ! 私も足を伸ばしたかった・・・。
でも、写真見てるだけでも十分繊細な美しさが伝わってきますね。
繊細ですね (Vivien研究員)
2008-04-24 20:43:58
佐藤さんと言い、小坂さんと言い
デザイナーズは細身の長身が多いよね、繊細なカンジ。
いやっ、メタボ系も結構いらっしゃいますか・・・・

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