ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「オリエント急行殺人事件」を見て

2018-04-08 06:52:12 | エッセー
 昼食後に何故か突然映画を見たくなり、すぐネットでしらべたら、以前見た
「オリエント急行殺人事件」だった。確か面白かった記憶があるので、私はすぐ
に家を飛び出した。映画はその時代の状況が彷彿していて、現代とはまったく
違う異次元の世界だったが、とても面白かった。
 私はオリエント急行には二度乗ったが、短い時間の乗車だったので、映画の
ような素晴らしい絶景は体験できなかったが、車内はゴージャスで何とも言え
ないクラシカルな雰囲気がステキだった。
※ べネチュアに近い駅停車のオリエント急行

 初めて乗ったのは「どうしても65歳の誕生日は憧れのべネチュアで迎えたい」
と夢の実現だった。その2日前、銀座のフランス料理「マキシム」の華やかな
個室を借り切り、私のバースデイパーティをした。
 招待したのは友人、知人、スタジオの生徒20余人で、それぞれが「こんな
素敵なお店初めて、招待してくれてて嬉しい」と大感激だった。
 スキンヘッドにしたばかりの私は、ワインカラーのロングドレスだったが
無論以前とと同じのロングのウイッグをつけていたが、しかしあの頃は本当に
派手な生活だった。
※65歳まじか、スキンヘッドの私

 初めて行った憧れのベネチュアのホテルは、私のイメージとはまったく違って
あまりにもムードがなかった。そこで親友とバースデイの乾杯をするつもりだったが
とてもそんな雰囲気のホテルでなく、しょげかえる私に親友はこう言った。
 「外に出て素敵なお店を見つけて乾杯しようよね」と、改めてドレスアップし
私達は夜の街に出て、キレイなお店を見つけて改めて乾杯したが
亡くなった親友のやさしい思いやりは、今でも決して忘れることはできない。

 私はべネチュアのネガティブな思い出を払拭したくて、その二年後にまた夫と
一緒に、オリエント急行で行くイタリアのツアーへ参加した。
 お天気も良くホテルは5つ星、それほど料金は変わらないのに、1度目とは
全く違ったとても素敵な旅だった。オリエント急行への乗車は、二度とも
べネチュアからローマまでの、多分4時間ほどの短い時間だった。
 でも、映画を見ながらその時の列車内を思い出して、幸せな気分を再体験
でき、「素敵な思い出は心の宝石」だと感じたひと時だった。
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