風とみどりに戯れて! 

風の訪れる庭、みどりに戯れる日々の記録

ウラシマソウの不思議

2024-04-28 | みどりの記録
「ウラシマソウ」ユニークと言うかグロテスクと言うか・・・
釣り糸を垂らした浦島太郎に見えることから、その名がつけられました。


茶色の蛇の頭のような部分は「仏炎苞」、花はその中で咲いています。
仏炎苞の中の軸から長くのびた付属体が釣り竿です。


雌雄異株ですが、栄養状態が良く充実すると雌株になり、
痩せると雄株なるという植物です。

株の受粉は、匂いに誘われたキノコバエ類が仏炎苞から侵入、
内側は滑りやすいワックスで覆われています。
ハエ達は出口を探し体に花粉を付け、底の小さな穴から外に出ます。

雌株の仏炎苞も同じようなワックスの壁、
しかし、こちらは何処にも出口がないのです。
ハエ達は脱出しようともがく間に雌花を受粉させ最後はその中で・・・。

大切な花粉の運び屋さんなのに、なんて残酷なこと。

浦島さんの釣り竿、本当に獲物を釣るツール。
竿を切除して送粉者の訪花頻度を調べたところ、
結果、ナミキノコバエの訪花頻度が減少すると判明。
それ以外の昆虫には影響が出なかったようです。
特定のナミキノコバエに対し誘引効果を発揮、釣っているというのです。

ウラシマソウは食虫植物ではないけれど、
子孫を繋いでいくためのトラップを仕掛けるなんて、
見かけどおりのダークな花ですね。

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2 コメント

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Unknown (necydalis_major)
2024-04-30 21:33:53
だんちょう

こんばんは。
不思議な植物ですね。
名前も面白いけど
生態も面白いんですね🤭🤭
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だんちょうさんへ (笑ばあちゃん)
2024-05-01 08:54:28
コンニャクやマムシグサと似た花、
長い釣り糸がユニークです。

昆虫類はどちらかと言えば苦手、
でも、アサギマダラの生態に感動し、
フジバカマを育て蝶のレストラン開いています。
返信する

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