奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800~2500年前)のノコギリクワガタがほぼ完全な形で見つかり、県立橿原考古学研究所が24日、発表した。遺跡から虫の一部が見つかることは少なくないが、今回のような例は極めて珍しく、専門家も「奇跡だ」と驚いている。
同研究所は「当時の環境を復元する上で重要な発見。DNA解析などを通して現生種との比較もできる」としている。
クワガタは小川の遺構沿いにあったアカガシの木を掘り起こして調べた際、根っこに付着した泥の中から見つかった。大雨などで流れ込んだ土砂に埋まるなど、真空に近い状態でパックされていたことで細菌による分解を免れたとみられる。
体長6・3センチと大きめの雄。体の特徴は現在のものと違いはなく、体毛も確認できた。
橿原市昆虫館(同県橿原市)の中谷康弘温室学芸係長は「夏場の日中、枯れ葉の下で暑さをしのいでいた際に土砂が押し寄せたのかも。奇跡的な発見だ。ドングリを拾う母親のそばでクワガタを捕まえて喜ぶ当時の子どもの姿すら想像してしまう」と話した。
クワガタは25日から同研究所付属博物館で展示される。
同研究所は「当時の環境を復元する上で重要な発見。DNA解析などを通して現生種との比較もできる」としている。
クワガタは小川の遺構沿いにあったアカガシの木を掘り起こして調べた際、根っこに付着した泥の中から見つかった。大雨などで流れ込んだ土砂に埋まるなど、真空に近い状態でパックされていたことで細菌による分解を免れたとみられる。
体長6・3センチと大きめの雄。体の特徴は現在のものと違いはなく、体毛も確認できた。
橿原市昆虫館(同県橿原市)の中谷康弘温室学芸係長は「夏場の日中、枯れ葉の下で暑さをしのいでいた際に土砂が押し寄せたのかも。奇跡的な発見だ。ドングリを拾う母親のそばでクワガタを捕まえて喜ぶ当時の子どもの姿すら想像してしまう」と話した。
クワガタは25日から同研究所付属博物館で展示される。
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