事実上の

　米ハワイで開かれているアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）閣僚会議で、玄葉光一郎外相と枝野幸男経済産業相は１１日（日本時間１２日）、環太平洋連携協定（ＴＰＰ）への交渉参加に向け、関係国との協議に入る野田佳彦首相の方針を報告した。

　閣僚がＴＰＰ交渉参加方針を国際会議で表明するのは初めて。共同電によると玄葉、枝野両氏はともに強い意欲を示し、交渉参加が事実上の国際公約になった。

　一方、閣僚会議は共同声明を採択して閉幕。域内の省エネルギーの目標を従来の０５年比で「２５％以上」から「４５％以上」へ上積みすることで合意。環境と経済活性化を両立させる「グリーン成長」を推進する。ただ、環境対策に役立つ物品の関税を５％以下に引き下げる日米提案では合意できず、首脳会議の議論に委ねる異例の内容となった。