俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五感俳句546「冬瓜の途方に暮るる重さにて」(『夜の森』2016)(駒木根淳子)

2021-08-31 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句546・質感72重34・駒木根淳子03・2021-08-31(火)
○「冬瓜の途方に暮るる重さにて」(『夜の森』2016)(→駒木根淳子03)
○季語(冬瓜・初秋)(「俳句201705」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえくけすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:今日は「野菜の日」。そこで初秋の冬瓜。びっしりと種とワタの詰まった冬瓜。さて、どう料理しようか。レシピはすぐに脳裏に浮かばない。「途方に暮れる」重さである。

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■色彩俳句546「秋蚊帳の干さるるみどり天に富士」(『籠枕』2013)(村越化石)

2021-08-30 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句546・みどり9・村越化石03・2021-08-30(月)
○「秋蚊帳の干さるるみどり天に富士」(『籠枕』2013)(→村越化石03)
○季語(秋蚊帳・初秋)(「俳句201308」より引用)【→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえくけこすせそちつてとにぬねのはひへほめもゆ~)】

【鑑賞】:色彩俳句は平仮名のみどり第9弾。「みどり」は秋の蚊帳と天の富士山の両方にかかっているようだ。今日は「富士山測候所記念日」。

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■次元俳句546「紫のふつとふくらむ桔梗かな」(『子規句集』1941)(正岡子規)

2021-08-29 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句546・膨張(空間)3・正岡子規11・2021-08-29(日)
○「紫のふつとふくらむ桔梗かな」(『子規句集』1941)(→正岡子規11)
○季語(桔梗・初秋)(→「きごさい歳時記」)

【鑑賞】:ふくよかにふくらむ桔梗の花。帰郷の叶わない秋に桔梗の紫を手向けます。10年目の紫薇忌(2011)。

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■挿絵俳句545「車前草や旅に擦減る革鞄」(透次)

2021-08-28 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句545・車前草や・透次559・2021-08-28(土)
○「車前草や旅に擦減る革鞄」(→透次559)
○季語(車前草・仲秋)【→Haiku and Illustrationへ →第12句集50句へ】

a plantago herb-
old leather bag for traveling
all over the country / Touji

【作句メモ】:車前草(おおばこ)は「曳かれる車の前の草」。日本全国どこの道端にも生えている雑草である。車寅次郎が旅鞄を置く路傍にはお似合いの草ではないか。今日は『男はつらいよ』の日(第1作公開日・1969)。

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■特集俳句545「えんえんと溝蓋のあり大月夜」(『火星一滴』2011)(茨木晶子)

2021-08-27 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句545・いろは俳句4-4(え)・茨木晶子03・2021-08-27(金)
○「えんえんと溝蓋のあり大月夜」(『火星一滴』2011)(→茨木晶子03)
○季語(大月夜・三秋)(「→関西現代俳句協会」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4 →俳人一覧(うえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:「いろは俳句(え)」の句は「えんえんと」の「え」。「えんえんと」という形容動詞にあてはまる漢字はいくつかあるが掲句のものは「延延と」であろうか。側溝の蓋は鉄製やコンクリ製がある。月明の中をしばらく真直ぐに歩く。

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