●次元俳句046・たちまち（時間）01・黒田杏子

○次元俳句046・たちまち（時間）01・黒田杏子

○「螢とぶたちまちくらき袖袂」（黒田杏子01）

○季語（螢・夏）

【鑑賞】：点滅しながら蛍が飛んでいます。その様子に夢中になっていて、夜の闇がたちまちに袖袂を暗くしていたことに気づきませんでした。

 

○黒田杏子（くろだももこ）(1938～2023)

○好きな一句「白桃をひとりがむきてひとり哭く」02

○季語（白桃・秋）

【Profile】：東京都生まれ。東京女子大心理学科卒。在学中より俳句研究会「白塔会」にて、→山口青邨の指導をうける。夏草賞受賞。1981年、第1句集「木の椅子」で現代俳句女流賞、俳人協会新人賞受賞。「水の扉」「一木一草」で第35回俳人協会賞受賞。1990年、俳誌「藍生(あおい)」創刊主宰。2010年第1回→桂信子賞受賞。2011年「日光月光」で→蛇笏 賞、2020年に現代俳句大賞受賞。

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黒田杏子掲載句
03留守録に先生のこゑ涅槃西風（涅槃西風・仲春）〈特集522・いろは俳句2-1（る）〉2021/3/18

04地下道に風上のあり暦売（暦売・暮）〈特集600・言葉俳句7風7〉20221/12/30