●五感俳句456・温感15・久保武01・2019-11-11(月)
○「温石を焼きし渚に舟繋ぐ」(久保武01)
○季語(温石・三冬)(→「俳句季語一覧ナビ」より引用)※温石(おんじゃく、をんじやく)(塩温石、焼石):石を温めて真綿や布でくるみ懐中に入れて暖を取ったもの。平安時代末頃から江戸時代にかけての習慣で懐炉の原型にあたると考えられる(「きごさい歳時記」より)。【→五感俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「温石」をこしらえるために、渚で石を焼いたのである。その行為と同時間なのか、時間を異にするのかは不明だが、小舟を浜に繋いでいるのだ。モノクロの風合いの句である。
●久保武(くぼたけし)
○好きな一句「御降りに濡らす睫毛や大和美し」02
○季語(御降り・新年)(「俳句201703」より引用)※御降(おさがり)(富正月):元日から三日の間に降る雨のこと。正月というだけで、ただの雨でさえも、なにやら特別の恵みのように思える(「きごさい歳時記」より)。
【Profile】:1940年愛知県出身。1982年「白絣」を一宮市で創刊主宰。師系→橋本鶏二。
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