●次元俳句053・移動(空間)01・藤野古白・2011-08-07
○「いろいろに田の月動く蛙かな」(藤野古白01)
季語(蛙・夏)
田んぼに映った月影がゆらゆらといろいろな形に動いています。それは蛙が泳いで田面を掻き回したからです。
○藤野古白(ふじのこはく)(1871~1895)
代表句「傀儡師日暮れて帰る羅生門」02
季語(傀儡師かいらいし・新年)
愛媛県生まれ。年少時に一家と共に上京、東京専門学校(早大)に入学して文学を志したが中退。→正岡子規の従兄弟で、子規と最も親しかった。十九歳の時、古白と号して子規と共に句作し、日本派勃興前すでに著しい進境を示していたが、その後句作が振るわず、小説・戯曲に熱中するうち、1895年4月、厭世観からピストル自殺した。
藤野古白掲載句
2012/10/19 03大阪や屋根の上吹く秋の風(秋の風)〈特集・地名(大阪)〉
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