○五体俳句0170・眼06・宮坂静生01・2014-04-15(火)
○「石蓴採眼のしんしんと老ゆるなり」(『樹下』1983)(宮坂静生01)
○季語(石蓴・三春)
【鑑賞】:石蓴(あおさ)は海藻で青のりのもとになるようですが、三春の季語となっています。養殖網で栽培した石蓴を採取している漁師の眼がしんしんと老いている、という情景です。
○宮坂静生(みやさかしずお)
○好きな一句「八重桜さみしきものに革鞄」『春の鹿』(1988)02
○季語(八重桜・晩春)
【Profile】:1937年、長野県松本市生まれ。→富安風生に師事、「若葉」を経てのち→藤田湘子の「鷹」同人となり、1978年に「岳」創刊主宰。現代俳句協会賞、山本健吉文学賞、読売文学賞他受賞。
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宮坂静生掲載句
03初雷に混る木のこゑ草のこゑ(初雷・仲春)〈特集421・初物俳句〉2019/3/8
04父母や切干のいま狐色(切干・三冬)〈色彩466・狐色2〉2020/2/17
05海鳴りは海の歯嚙みよ長崎忌(切干・三冬)〈忌日祈念日・長崎忌4〉2023/8/9
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