切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『はるか17』 ① 山崎さやか 著

2005-10-11 08:05:42 | 超読書日記
テレ朝のドラマは見てなかったし、どうせ青年誌のお色気マンガでしょ、なんて思ってたんだけど、騙されたと思って読んでみたら案外面白かった。

話は、就職活動に敗れた真面目な女子大生がひょんなことから17歳と年を偽ってアイドルにさせられるというものなんだけど、ヒロインの女の子の気分がちゃんと伝わってくるんですよね。

真面目に勉強してお茶の水大学(マンガの中では「お茶の池大学」)まで行ったんだけど、就職活動に苦労するって部分、親や周囲との関係っていうのが割合リアリティあるんですよ。

このあたり、作者が女性だってところがミソなんだろうけど、このリアルな"真面目さ”っていうのは多分作者のある部分を投影してるんだろうななんて思って、公式HPの作者の似顔絵を見たら、わたしのイメージ通りだった!

似顔絵の印象だとシャープになった高橋留美子って感じだけど、わたしが高校の頃知ってたマン研の女の子のイメージとダブるんだな~。(因みにわたしは文芸部で、マンガ研究会とは部室が一緒でした!)

そんな話はともかく、わたしが笑っちゃたのは、ヒロインはるかの好きなタイプの男が柔道の古賀だってくだり。以前「げんしけん」というマンガでオヤジ・キャラ・フェチの女の子が出てきたときも結構うけたんだけど、妙にはまりました、妙なリアリティがあって。

ところで、このマンガというと、「業界の裏側がわかった」みたいな感想が主流みたいだけど、わたしの感じではたいした裏側は出てきていないと思う。大体「想定の範囲内」って気がするんですけどね、わたしは。

あと、映画のオーディションに出てくる映画監督が紋付袴っていうのは笑った。さすがにいまどき紋付袴で登場する映画監督もいないだろうって気がして。(それともいるんですか、どっかに。)せいぜい、荒戸源次郎が着流しでオーディションに現れるぐらいだろうって感じなんだけど、マンガの中のキャラだからデフォルメして当然か…。

というわけで、結構面白かったんで、続きを読んだらまた感想書きます!!

PS:平山あやとはちょっとイメージ違うんじゃないって気もしたんだけど、どうなんですかね?

はるか17 1 (1)

講談社

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野田聖子、郵政法案に賛成を表明 | トップ | 郵便局、接客態度をバッジで... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

超読書日記」カテゴリの最新記事