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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『銀河鉄道999』(劇場版)

2004-09-17 11:02:44 | アメリカの夜(映画日記)
 先日のBSアニメ夜話が面白かったので、取り上げられていた『銀河鉄道999』と『ルパン3世・カリオストロの城』を改めて観てみた。

 『カリ城』の方はむか~しテレビで見て、いたく感動した記憶があったのだが、久々に見直したら、以前ほど感動しなかったな…。クラリスのキャラが、私が年を取ったせいか、入り込めなかった。いまいちリアリティーを感じないというのか…。
 で、一方の『999』はテレビで断片的にしか見たことがなかったので、改めて見て、いや~感動してしまったなあ。こういう話だったのか、と。

 要するにテレビの延々と結論が先延ばしになる悪印象が残っていたせいで、コンパクトにきっちり伏線の張られたこの劇場版でやっと話の辻褄がわかったということ。私はあまりディープなSFファンではないが、おそらく様々なSF小説を読み漁り換骨奪胎して出来たのが、この独創的な松本ワールドなのだと思う。ジャック・フィニーも斯くやという濃厚なノスタルジー。<機械の身体>という物質を通して語られる<時間>の問題。駅・列車・別れという映画で何度となく使われたであろうシチュエーションを反復できる『999』という設定。そして最後のメーテルとの別れ。子供より「時間のかけがえのなさ」を多少なりとも実感した大人が見たほうがグッとくるのではと思う。

ところであまり関係ないが、この映画の音楽は、一時私がはまっていたマービン・ゲイの『IWANT YOU』にちょっと感じがにていてリリカルで良いということと、松本零士って西部劇好きだなというのが印象に残った。(私は西部劇と時代劇の好きな映画ファンなのだが。)

でも、あのラストのメーテルと鉄郎の別れとキスシーンを観てしまうと、続編『さようなら銀河鉄道999』を観たくなくなるのは私だけだろうか…。


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