切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

地下鉄サリン事件から11年。

2006-03-21 01:44:19 | TVピープル
去年、「地下鉄サリン10年。」という記事で書いたように、わたしは危うく地下鉄サリンの被害者になるところだったということもあって、この件には浅からぬ関心を持っているわけなんだけど、この11年という歳月は何だったんだという思いに、最近正直駆られる。結局、みんなオウムを餌に、自分の「青春論」を語っていただけなんじゃないかって!

オウム事件の後、さまざまな論客がさまざまな視点でいろんなことを語ってきたわけだけど、大方のものは、バブル期における麻原やオウム信者の青春に自分を重ねたものばかり。当時はわたしも若かったので、そんな本ばかり読んで納得していた気がするけれど、今になって考えれば、この事件の真相は結局わからずじまい。教団は存続してるし、噂されたさまざまな闇社会との繋がりもまったく解明されていない。(そもそも、社会性のない教祖と信者の集団だったら、なんであんなに金や武器や薬が手に入ったのかわからない。)

こういうことを思うようになったのは、わたしが学生でなくなったからなんだろうけど、青臭い青年の妄想だけで世の中なんか動くはずがないというのが今のわたしの実感だ。

だから、別のところでも書いたけれど、この際麻原を急いで死刑にするんじゃなくて、徹底的に泥を吐かせておかないと、将来に禍根を残すことになるに違いないとわたしは思う。

似たようなことはライブドア問題にもいえて、政治との繋がりは不問に付されようとしているし、ブラックマネーとの関係も追求されぬままに、新たな業務提携先の話題でメディアは持ちきり。今や第二のホリエモン的持ち上げぶりには、マスコミってやっぱり反省しないんだなって思わずにはいられない。(だって、財務諸表みたら変だって思うはずですからね、今度も。)

結局、「地下鉄サリンから11年」という状況が、「ライブドアショックから10年」後に、二重写しにならないことを祈るばかりってことなんでしょうか?

オウム真理教 地下鉄サリン事件から11年 地下鉄の駅に献花台 - goo ニュース

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