EMANON

「無題」らしく。。。

カローラ ― 変身!→ マークX ZIO。

2007-11-01 23:28:45 | クルマ
ネタに困ったらクルマの話w


マークX ZIO(ジオ)が受注好調というのを聞いてふと思ったことを。

出た当初に実車見た。
トヨタ本社から一番近いトヨペットで。
CMを見る限りだと結構車格ある感じがするのだが、
実際はそうでもない。というか正直、がっかり。
だってあまりに車格がなさすぎる。ショートショート。
あれでマークXを名乗られてもなぁ。。

元を紐解けば、マークXとは言ってもベースはブレード。
ブレードということはカローラ。駆動方式はFF。
一方でマークXはFR。ん、、、なんかしっくりいかんなあ。

だいたいトヨタが今日日FRベースでミニバン作るわけがない。
そんなクルマ今はない。昔ならあった。
ハイエースとかグランドハイエースとかグランビアとか、
あとは初代のライトエース/タウンエースノア。
FRベースのミニバンはほぼみんな売れなかったね。
全部荷物運ぶ用のバンベースやったから。
ちなみにグランビアは欧州では今でも現役です。バンしかないけど。
今はみんなFFベース。ノア/ヴォクシーもエスティマもアルファードもね。

さてこのクルマのコンセプトは、
「ワゴンより贅沢に・ミニバンより優雅に・セダンより自由に」
そして「全席を招待席に」。
こういうフレーズでもって、
このクルマを新ジャンルだとトヨタは位置づけるけど、
これもなんだかしっくりいかない。


~※ここからはやや捻くれた意見になるので、注意しましょう~
まず「ワゴンより贅沢に」
…一応3列シーターやからワゴンよりかは人が乗れる。
 そして一般的なステーションワゴンより背が高い。その点では贅沢かも。
 それで贅沢と思えるなら、いいお客さんですね。

次。「ミニバンより優雅に」
…6人乗り仕様の前2列はすべて独立シート。そこがトヨタの言う優雅なんでしょう。
 でも7人乗り仕様の2列目シートは一般的な5人乗りワゴン/セダンと変わらん。
 極めつけの3列目、これは6人/7人乗り問わず酷い。
 250万円からの3列シートのクルマの3列目がこれではねぇ。。。
 「優雅」と言うことで、自分ちの他のミニバンを批判するとともに
 自分自身をも貶めている。うーん、すごい。

「セダンより自由に」
…3列目は使わなきゃデカイトランクスペース。
 いざとなれば3列目が登場して人乗せられます。
 そういうのが彼らの言うところの自由なんでしょう。

「全席を招待席に」
…あ、そうか。結局売るほうは3列目なんぞ存在しないものと思ってるんやな。
 これですべてが丸く収まる。


結局のところ、ミニバンもセダンもワゴンも一通り出してるから、
それぞれの究極を突き詰めるよりは、それぞれの長所をちょっとずつ集めて
それなりに仕立ててみたらこうなりましたというクルマなんだよね。
いかにニッチを埋めるかが、トヨタのやり方。
このクルマはそれを如実に物語っていますね。


まあ、「やるなら徹底的にやれ」と言いたい。
全席を招待席に、というなら2列ワゴンの4人乗りで出せばいい。
口では立派なこといいながら7人乗りも用意してるところがセコイ。
フィアットのムルティプラは3×3の2列やけど、どの席も妥協無し。
コンセプトとしても向こうのほうがコールド勝ち。



ベースはカローラ。低コストの象徴。
でも名前はマークX。曲がりなりにも高級車。
売れれば売れるほど儲かって仕方ないんやろうなぁ。
たとえ売れなくても、利益率はめちゃめちゃいいはず。
市場が縮小する日本では、こういうクルマでカネ稼ぐしかないんやろうな。


例えば自分なら、こんな立ち位置中途半端な車は買わない。
トヨタで何か選べといわれりゃ、ミニバンならイプサム。
ワゴンならアベンシス。セダンは、、、、無いw