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「無題」らしく。。。

F・マリノスの強さの秘密

2005-02-01 20:59:18 | サッカー関連
今日は突然ですが、横浜F・マリノスの
最近の強さの理由に迫ってみたいと思う。

2000年シーズンにそれこそタナボタでファーストステージ優勝して以降、
01年シーズンは降格争いにも微妙に巻き込まれていた。
リパティンだとかレアンドロだとかいったわけわからん外国人いたなぁ…。
02年シーズンは最終順位こそ2位なものの、ジュビロとは勝点16差。
ウィルの奥への蹴り食らわせ事件が一番のハイライトか…。

そんなF・マリノスが常勝軍団へと変貌したのは何故か?
そのきっかけは02年。
01年に日産自動車が持ち株比率を100%にしてオーナーになった。
その日産自動車の社長でもあり、グループトップでもあるのが
あのカルロス・ゴーン。
そのゴーンによって、F・マリノスはグループの一員として、
また日産の広告塔として02シーズンはしっかり成績を残すこと、
具体的には「シーズン3位以内」で終わることを求められた。
それはすなわち、‘コミットメント(commitment)’ってやつですよ。

  
  ※コミットメント=commitment :必達目標
   コミットメントとは達成するべき目標。達成するべき目標は数値で示され、
   ひとたびコミットしたら予期せぬ状況変化がない限り、達成しなければ
   ならない。未達成の場合は具体的な形で責任をとる。

   ちなみに…
   コミットメントのさらに上にターゲット=target が存在する。
   ターゲットはコミットする目標よりさらに高い目標値。
   ここまで達成できればさらによいという高い目標。

   (参考文献:『ターンアラウンド』東洋経済新報社)


だから02シーズン、F・マリノスは何があっても3位以内で終わることを
求められていたのだ。
結果としては2位で終わったため無事コミットメントを達成できたというわけ。

とはいえ、01シーズンに降格争いまでしてたチームに、
その戦力で3位以内になれ、とそんな殺生なことを言っていたわけではない。
ほしい選手は獲ればいい、でも金出すかわりに結果残してねということ。
ま、それはどこのチームでもそうかもしれんが。

で、F・マリノスは現に02年には奥大介・清水範久のジュビロコンビ、
後の問題児ウィル、ボンバー中澤祐二を獲得。
03年にはドラゴン久保竜彦、佐藤由希彦、あとはまぼろしに終わったが
カフーとデルガドという大物外国人の獲得もあと一歩まで迫った。
04年にはアンジョンファン、中西永輔を獲得して、
いつしか選手層が分厚いチームへと変身していたと。

まあこういった面々をまとめてしっかり結果を残せる、
監督である岡田がすごいってのも変貌の大きな要因のひとつではある。

チームを強くして、そのまま日産のイメージ向上にも繋げようという
面があることは否定のしようもない。
でもそういう面が結果的にチームを強くして、イメージも向上するなら
全然いいことじゃないのかなー。
日産に顧客がいるように、F・マリノスにもサポーターがいるわけで。
すべてのステークホルダーに貢献する、という観点から見れば
親の日産もF・マリノスも同じ目的を持ってるということに。



ちなみにサンガはというと…
J1から降格してもGMは居残る。シーズン途中でようやくやめる。
J1昇格逃しても社長は当然の如く留任。
責任はすべて監督に押し付けて、自分達は出向の身で与えられた
職務をただこなすだけ…みたいな感じ。
こういうチームがいくら将来チャンピオンになる!っていっても
現実味を帯びてこないのは至極当然でしょう。

油断してたら鳥栖あたりにも逆転される、かもね。。。


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