ビンチの詩集

老人と地元をこよなく愛する者のつぶやき

相田みつをさんの詩

2013年04月26日 | 自然
 今日は、移動中、もしかしたら!と思うことがあり、
 管理者にゴールデンウィーク休みの確認をしたところ…
 カレンダー通りの休みではないと御尤もなことを言われ、
 すごい誤解をしていました。でも、結局出かける予定をたててしまったので
 お休みさせて頂けることになったのですが顰蹙ですよね!
 管理者の方ホントすみません。そしていつも調整をありがとうございます。
 あなたが居るから、私は続けていられます!
 で、今日は思うところあって例外投稿にさせいただきます。
 相田みつをさんの詩です。

 

「ある日のつぶやきー切り捨てる」

 わたしは長い歳月
 上に登ることばかり考えてきて
 土の中深く根を張ることを
 忘れていたようです

 ヒョロヒョロと
 幹ばかり高くのびて
 雑然と枝葉が広がるようになった時
 幹や枝葉の重さに耐えられない根の弱さに
 わたしは初めて気がついたのです

 気がついた時には手遅れでした
 手遅れとわかったとき
 わたしは思いきって枝葉を落とすことにしました
 土の中のわたしの弱い根と細い幹に支えられるだけのわずかな枝を残して
 あとは ばっさりと切り捨てました

 それは
 根の弱い 幹の細い 力のない者が
 なんとか自分を守りながら
 生きて行くための消極的な
 しかもそれなりに勇気のいる生活の智慧でした

 とはいうものの
 枝葉を落とす時 わたしは
 やっぱり寂しい気がしました
 もったいないなあと思いました

 しかし おかげさまで いまでは
 眼に見えない土の中で
 弱かった根が新たな活動を始めたようです
 小枝を切り落とした分だけ
 いや それ以上かも
 だれにもわからない根だけが知る
 静かな充実感を持ちながら

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