建築家のヤカン

個人的覚え書き。UPは順不同!(汗)(ワタシは建築家でないです。。。)

『青春の蹉跌』~♪えんやーとっと・えんやーとっと

2011-01-02 | cinema japanese さ・た
まつしまーの、さよー.....

「仕草」の映画。
冒頭から示されるのは、主人公の「仕草」@足元はローラースケートですべりながら、屋上片付けのようなことをしている。
その後すぐ続く、アメフト仲間との「肩のぶつけ合い」光景もまた、仕草のためのショット。
神代さん映画の一大特徴が、この「仕草の映画」ということだろう、と。
そういう神代さん映画が、ポルノ映画というジャンルに参入している、ということとは、有機的な繋がりがあるかもしれない。

映画の流れを突っ切って、主人公の頭の中(?)を度々繰り返し流れる、低い口ずさみの声♪えんやーとっと・えんやーとっと まつしまーのさよー(何とかかんとか)...
劇の流れの場面とは独立して、唐突に挿入される、幾つかの光景ex.自転車をこぐヒロイン
「定着」しない感、漂流感とでもいうものが突出している。
空白感・無常観、とも言えるか。

(74/神代辰巳/東京映画・渡部企画)
『青春の蹉跌』◎原作:石川達三 ◎脚本:長谷川和彦 ◎撮影:姫田真佐久 ◎音楽:井上堯之 ◎出演:萩原健一・桃井かおり・壇ふみ