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赤松敏弘Vibraphone Connection・談話室

No more Hiroshima! No more Nagasaki!

No more Hiroshima! No more Nagasaki!
77年目の今の情勢からも強く念じたい。



これまで生きて来てこれほど世界情勢が危機感に満ちている記憶がない。「戦後」という言葉しか知らない世代だけど、思い返してもベトナム戦争の余波を子供心に学生デモやバリケード封鎖に感じられた程度で、それらはまるであの時のカルチャーのように感じただけで直接的な危機感とは呼べなかっただろう。

湾岸戦争はテレビで中継されて客観視しか出来なかったし、遠き中東の情勢。それらによってオイル価格が変動するくらいしか自分の身に危機感と呼べるだけの影響はなかった。
自分たちの知らないところで何が暗躍して来たのかを世界の局地的なテロや事件で知ることになっても、それが地球全体と結びつくことはなかった。

危機感への意識が低すぎる、と笑われたらそれまでだ。返す言葉もない。
でも、子供の頃から8月6日と9日は意味がわからなくとも特別な日だった。夏休みで退屈な午後に、たまたまつけたテレビでその特集が組まれていたりするのを見る機会。朝から広島や長崎に中継が繰り出すモーニングショー。各時間帯のトップニュース・・・
それらは自分から進んで受け止めたのではなく、そういう環境がメディア側で揃えられていてこそ生まれた意識。
それでも特別な思いを意識する日は必ずやって来た。

でも、今年は少し違う。
疫病が蔓延し人々がそれに酷く疲れを感じて少しのことで触発されやすい環境。不沈空母などとこの極東の島国を呼んだ首相もいたけれど、不沈どころか全てのエネルギーと生産資源を外に依存した結果周りからなんとでもなる便利な国に成り下がっている。ドルが不安定な時の保険通貨になっているのにまだ気づいていない。

さらに、全世界の中で最も危険地帯と呼ばれている地域に暮らす事をほとんどの国民が意識していないこと。周り三方(もう一つは海)を核保有国に囲まれている。
今はかつてないほど一触即発で何が起きても不思議ではない。

自然現象だって気象異常や大洪水でただでさえ低い食料自給率を半年後には破綻させかねない事態が続いている。
エネルギーも食料もないところで何が残せる?

言葉本来の意味とは少し違うかもしれないけれど、
No more Hiroshima! No more Nagasaki!
これに至ったことも含めて、今一度この言葉の元に立ち止まり周りを振り返ってみたいと思う。

私たちの、No more Hiroshima! No more Nagasaki!
(写真は広島県のTwitterからお借りしました)


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