ロンドン警視庁は、イングランドの中心地にあるのに、なぜか「スコットランド・ヤード」と呼ばれています。この理由は、かつてロンドン警視庁があった場所が、元はスコットランドの屋敷があった場所だからということです。18世紀初頭まで、スコットランドはイングランドとは別の国だったため、スコットランドの大使らは、イングランドを訪れたときのための屋敷を必要としていて、その屋敷の敷地は「スコットランドのヤード」と呼ばれていました。そして1707年、イングランドとスコットランドが合同になった後、1829年からその屋敷の場所を首都警察、つまりロンドン警視庁が使い始めました。そこからロンドン警視庁は「スコットランド・ヤード」と呼ばれるようになったのです。