「仙台井土ねぎ」と「宮城のお魚」を使った料理教室を、
平成31年1月26日(土) 11時~14時,
食のアトリエ(エル・パーク仙台 5階)を会場に,開催しました。
参加者は一般の方2名、井土ねぎオーナー(コミュニティ会員)13名、合わせて15名です。
講師は宮城県農林水産部水産業振興課で魚食普及を担当している酒井敬一先生です。
水産試験研究機関にて技術指導などを長年されながら、
ボランティアで20年以上料理教室をやられていた功績が認められ、
水産庁より「お魚かたりべ」の認定を受けた先生です
初めに、宮城の水産事情や魚食の現状についての講義です
宮城県は世界三大漁場のひとつで、特定第三種漁港が日本で13漁港のうち3港(塩竃・石巻・気仙沼)も指定されている重要な県であること。
しかし、東日本大震災で甚大な被害を受け、現地ではその影響はまだまだ続いています。
そして今、30代の女性の70%は家庭で魚料理をしないそうです
子供達も、魚料理嫌いだけど寿司は大好きな外食の上位。これは安価な輸入魚の消費が増え、
国内魚の消費量が減るといった深刻な問題を抱えることになります。
宮城の野菜ソムリエが、野菜と魚のペアリングをますます伝えていかなくてはと。そんなことを考えさせられるお話でした
お話後は、酒井さん指導のもとに各班に分かれて3品の調理開始です。
井土ねぎと鮪のしゃきしゃき汁
仙台井土ねぎは生でも甘く、加熱するとさらに甘みが増します。
その両方の食感とうま味を生かした汁物はとろみが軽くかかり、
吸い口のゆず皮が食欲そそられます。
鮪はかたくり粉の米もをまといしっとりしています。
クジラと水菜のはりはり鍋がベースになってそう。
真鱈のポワレ 薬膳葱ソース
パクチーがアクセントの薬膳葱ソースは絶品
たっぷりみじん切りのねぎや生姜が入って今の季節にもぴったり
魚だけでなく、お肉にも焼いた油揚げにも合う、万能ソースです。
旬のタラは,ふっくら肉厚で本当においしいお魚でした。
井土ねぎと銀鮭の混ぜ込みご飯 葱玉のせ
炊き立てのご飯に生の銀鮭を粗微塵切りにして混ぜて保温するだけという、お手軽混ぜごはん。
生のものを入れることによって鮭がふっくらと仕上がるとのこと。
これに微塵切りした井土ねぎを大量投入!余った刺身などでも出来るので、アレンジが楽しめます。皮と骨はレンチでチンしてお煎餅に。
ふんわり卵が彩をそえて見た目もおいしそうにできました
各班、レシピの写真通りに仕上がったことに「料理のスキルが高い!」とのお褒めの言葉も頂きました
酒井先生、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
【一般参加の方のコメント】お寄せいただきました。以下にご紹介します。
少し前に仙台荒井地区で作っている井土ねぎを知り、是非お目にかかりたいと思ってた矢先に、大好きな宮城の魚とともに料理教室があるというので、一般で参加しました。
お魚かたりべの酒井先生から宮城の漁業の様子や魚食の素晴らしさを聞き、野菜ソムリエの方から仙台井土ねぎの背景を教えて頂き、今季最後の収穫で甘味がのっているという井土ねぎとのメニューに期待が高まったところからの料理開始でした。
鮪、真鱈、銀鮭と井土ねぎというそうそうたる食材メンバーを前にして何故かグループの皆さんと謎の緊張感が走りましたが、そのせいなのか、ウロウロしたものの手早く出来上がり、しかも盛り付けもキレイに仕上がり酒井先生にも褒められるという快挙を遂げました。どこのグループもとても上手に仕上がっていて、さすが酒井先生のいう設計図(レシピ)は完璧でした。
そして肝心のお味!これがまたそれぞれの魚に、井土ねぎがそれぞれに形を変えてベストマッチで、一人分の量はかなりあったのですが、ペロリと平らげることが出来ました。また、嬉しいことにお米が「だて正夢」で、これもまた絶品、甘味ともっちり感を初食させて頂きました。ねぎ、何本分食べたのでしょうか?今回のメニュー、この冬は何度も食卓に出すことになると思います
沢山の美味しい食と出会わせて頂き感謝です。講師の先生方、ソムリエの会の皆様、ありがとうございました。
【酒井先生の仙台井土ねぎの漬物】
料理教室を終えて、酒井先生が、なんと、「仙台井土ねぎの漬物」をつくってくれました。
こんな食べ方もあるんですね~。おいしそう。
https://www.facebook.com/100005003313073/posts/1176005612576205/
【企画・レポート】三浦まさみ
【編集】関口