ピレネーのほぼ中央の麓にあるルション(Luchon)にいってきた。
正確には Bagneres-de-Luchon だがルシオン(フランス語の発音は難しい)と呼ばれている温泉療養地の街だ、
ローマンが最初に作ったというからとても古い温泉ではあるが街はベルエポックの年代の大きな家が並んでいる。
google map を載せることができないのが残念だが検索するとすぐにわかる場所ではある。
この街にきたのは2度目なのでここは通りこしてさらにスペイン国境近くの
Hospice de France に向かった。
ここは歩いて国境を行き来する人たちのために建てられたペンションがある。
12月から3月までは道路は閉鎖されているとの立て看板はあったが
雪もないしバリアーもないのでとりあえず車を走らせることにした。
数台の車が駐車している大きな建物に着きどうやら彼らも山歩きに来ているようだ。
とりあえず歩き始めに「パリジャンの滝」と洒落た名前の通りついた滝を見学、
水は冷たく空気はきれいで春や夏にはさぞかしいい所なのだろう。
中央手前のHospice de Franceからほんの少し沢を登っただけだったが一組のカップルにであっただけで水の流れる音以外は何も聞こえてこない静かなところだ。
ピレネーの最高峰はアネト山、左側のマッターホルンのような形の山の向こう側に位置し見えないようだ。
スペイン国境まで直線距離で1000mにも満たない所だがこの山を越えなくてはならない。
大きな雪渓のすぐ下まで歩いたがこの山を越えるには三時間ほどかかるらしい。
山の名前がわからないが2000m以上はあるのだろう。
沢の傍には動物のシェルターがある。
見事な苔が巨大な石にはりついている。
北側の沢は太陽があたらなく春の雪解けまでこのままなのだろう。
来た道を振り返ると今まで見えなかった冠雪の山がくっきりとあらわれた。
この日の温度は19℃に上がるほどの暖かさ、寒さを想像したいでたちだったため麓にもどるまでにはうっすらと汗をかくほどだった。
もう少し重装備でこの山の頂上まで登りたいものだ。
フランスの国民食的なフォアグラはどこででも買うことができるので
お土産は巨大な松の実(松ぼっくり)だった。