垣根

2013-09-09 | Weblog









人が年をとって行くのは自分を見ても親をみてもわかるものです。
今回実家を訪れてそれと同じく感じたことは家の周りの垣根。
小学生の頃、あちこちにあった垣根は青々く茂った緑に小さな赤い実がなりその実は食べることができた。
僕はその実の味は嫌いだったしその名前も知らなかった、今調べてみるとキャラとかキャラボクという名前のようだ。
あの頃の垣根はしっかりと家と家の境界線や目隠しの役を果たしていた、
植えられて十年、それとも戦争前から植えられていたのかとにかく青く若々しかった。

あれから五十数年、同じところに存在する垣根、また同級生たちの家にある垣根、あの頃確実にそこにあった垣根、すべてが老男の頭髪のように薄くなり本来の垣根の役目があやふやになってきた。
2020年まで誰もが生きている保証こそないがこの老木の垣根はそれでもその役目をしているかもしれない。