ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

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真・魔装機神をクリアしました~後編・感想編~

2012-05-09 19:45:47 | スパロボ系
前回の記事でゲームの紹介をいたしました『真・魔装機神 PANZER WARFARE』の感想を書いていくことにしましょう。
*ゲームの解説は前回の記事を読んでちょ。

それにしてもなにぶん古いゲームだったもんだから、古いがゆえに大変だったところもありましたね~。

最近のスパロボのように会話シーンを読み直す機能がないので○ボタン連打してしまい、会話を読み飛ばすことがめちゃ多かったです。しかも飛ばして思わず△ボタン押しちゃう(最近のスパロボは△ボタンで会話を遡って読みかえせるのです)自分が悲しかったです。ロードも長いし、ボタンの効きも鈍いし『新スパロボ』を思い出しました。

でも発売当時はこれが当たり前だったんだよなぁ~。これは今から考えれば欠点ですが懐かしくもあり慣れてしまえば気になりませんでした。

さてさて、それではこのゲームの良いところと悪いところをまとめてみましょう。

良いところ

ストーリーとキャラクター。かなり王道なストーリーなのですが、王都が陥落して騎士団が奪還する流れとか、戦争のウラに真の目的をもったラスボスが控えているとか、ストレートすぎて好感が持てました。

話の本筋以外にもガッデスのパイロット・アルマと敵に寝返った妹のミラの確執と和解とか見所も多いのです。

それからキャラクターは魅力的で黒歴史にするにはもったいないです。どう見てもタイムボカンな味方の3人組とかいますし、ザムジードのパイロット・トトも人気キャラになりそうなんですがね。


左からガッデスのアルマ(田中敦子)、サイバスターのケイゴ(三木眞一郎)、ザムジードのトト(折笠愛)、グランヴェールのイェン(子安武人)。今では大物声優の皆さんですが、何気に魔装機神やスパロボと縁の深い人たちでもありますね。

フルボイス戦闘およびDVEの導入。戦闘シーンにおいては主人公から一般兵まで声がアテられています。それに数は少ないもののDVEによる演出もあります。

声があるだけでキャラクターが生きてきますから不思議ですね~。まぁ時代が時代ですのであんまり豊富にはしゃべってくれませんが・・・。

プラーナ値の設定。解説編にも書きましたが、プラーナ値とはスパロボにおける”気力”と”エネルギー”を合わせたものでプラーナ値が高いほど敵に与えるダメージが大きいが、強力な武器を使うほど消費が激しくなるので連発できないという特徴があるんですが、スパロボにはないシステムではあるものの複雑ではなく、独自のシステムとしては成功しています。

OPムービー。すごくデキがいいOPアニメです。TVアニメのOP風の映像で、バックに流れる歌がこれまたイイのです。このOPアニメのクオリティが戦闘シーンで楽しめたらよかったのに・・・。

OPムービーと戦闘シーンをまとめた動画がyoutubeにありましたので貼り付けておきますね。

真・魔装機神 Panzer Warfare (Playstation)

ベウマーとか結構好きなんですよね~。それにしても射撃のスピード表現が遅いですね。カットインとかカッコイイのにポリゴンの表現力不足で損してるわぁ~。


悪いところ

まず、戦闘シーン。上の動画を見ていただければわかりますが、ポリゴンで描かれたリアル頭身ロボットが微動だにしない(一部の必殺技はちがいますが)演出はまぁ時代を考えれば許せるのですが、実はロードがクソ長い!その上に「○○VS△△」なんて画面を入れるもんだから戦闘シーンが野暮ったくてしょうがない。

幸い戦闘シーンのスキップ機能があるから、よっぽどでないかぎりはずっと戦闘シーンはOFFにしてました。せっかく戦闘シーンはフルボイスなのに見てもらえばければどうしようもないですね。これは完全に失敗してます。

次はインターミッション。スパロボの楽しみの一つとしてはお気に入りのユニットをゴリゴリに改造することが挙げられます。が、このゲームではユニット改造できません。ユニットの成長はパイロットのレベル上昇においてのみ行われます。

まぁ世間のSRPGってだいたいそうなんでしょうが、スパロボのスピンオフがこれではファンとしては満足できませんね。

お次は出撃・操作ユニットについて。ゲーム序盤は主人公の所属する騎士隊のメンバーを含めて7体くらい出撃・操作できるのに中盤以降は4体の魔装機神しか出撃・操作できないのです。

序盤は騎士隊のメンバーに頼ることも多いので、騎士隊ユニットを育てないワケにもいかず、さらに育てても最終的に無駄なるという仕様はいかがなものでしょう。騎士隊のメンツもユニットも魅力的なのでちゃんと使ってみたかったですね~。

次はマップ数。分岐がない一本道で35マップで構成されています。

正直ボリュームが薄いなぁという感じですね。これでは一度クリアしてしまったら二度はしないですね。前作をプレーしていればなおさらでしょうね。しかもマップによってはすごく短いものもあって遊び甲斐のない場合もあるのです。

サクサク進むのはいいのですが、もう少しじっくり遊んでみかたかったですね。

最後に”全滅プレイ”ができないこと。ゲームオーバー時にセーブしたところからのやり直しになるため、最終セーブからゲームオーバーまでに稼いだ経験値が持ち越せない。つまりスパロボではお馴染みの”全滅プレイ”が不可能なのです。

魔装機神が強すぎるので4体そろってからは”全滅プレイ”などまったく必要ないのですが、序盤はまだ味方ユニットが弱いのでゲームーオーバーしても経験値が持ち越せないとちょっとキツイかもしれません。このおかげで序盤ほど難易度が高く、終盤ほど楽勝という難易度の崩れたゲームと化しています。

といっても全体的な難易度は低いのでゲームの上手い人が苦労するとは思えませんが、上手い人なら別に”全滅プレイ”なくてもいいんですケドねぇ~。ワタクシもしないし・・・。

とまぁ、こんなカンジでしょう。

それにしても正直、このゲームって後ろ暗い出自がなくても”黒歴史”化してたんじゃないでしょうか?

このゲームは1999年でスパロボF完結篇とスパロボαの間に発売されているんですが、同時期のスパロボ作品と比べても見劣りする部分が多いのです。

全滅プレイはさておき、マップに分岐がないとか、最終的に出撃ユニットが限定されるとか、ユニット改造できないとかスパロボとは思えない仕様じゃないですか!総合的に評価すると”ストーリーは面白いがそれ以外に欠点が多いゲーム”です。

ストーリーは結構いいのですよ。キャラクターも魅力的だし、スケールは小さいが良くまとまっています。しかしそれを打ち消してしまうだけの欠点が他に多いのが残念ですね。

残念ながら他に人にオススメできるゲームではないですね~。まぁ古いデームですからこの記事読んでやってみようって人は少ないと思いますが・・・。

そうそう、結局このゲームからスパロボZやアサキムへの関連性とかについて何かつかめたかというと・・・。

全くつかめませんでした。ストーリーが進めば”神の腕”の秘密がもっと解き明かされると思っていたんですが、”ラ・ギアス”との関連を臭わせる部分が結局”ラムス・イクナァト”のみでしたね。1999年当時、バンプレストはウィンキーソフトとの業務提携を解消し、”ラ・ギアス”に関する版権が使えないんだから、あたりまえといえばあたりまえだったんですがね~。


登場当初から”ラ・ギアス”のサイバスターのパイロット、マサキ・アンドーとの関係が噂される人物ですね。名前もマサキのアナグラム(MASAKIの”M”を後ろに持っていくとASAKIM)になってますし・・・。

それにしてもスパロボZシリーズでこの『真・魔装機神』に関わる何かが出てくるんでしょうかね?

幸いスパロボZはシリーズ化したワケですからアサキムの正体はいずれ明かされるとは思います。まぁ、あくまで噂ですが、”ラ・ギアス版サイバスター”と”ア・ゼルス版サイバスター”が戦っているとも言われるレイ・バスターの場面。どうつながっていくのか楽しみですね。

真・魔装機神 PANZER WARFARE
バンプレスト
バンプレスト

今から遊ぶためには古いゲームゆえの不自由さも覚悟してくださいまし。

個人的な妄想としてはZシリーズに”ア・ゼルス”が出てくるなんてことになると面白いとは思っていますね~。黒歴史にしてしまうのはもったいないキャラが多いのでこれらには期待したいところですね。

でも、スパロボ公式の20年史でも無視されてるから無理かな~。

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