Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

ギャン

2007-11-27 | Weblog
濃密な連休と月曜日でした。安易に日記風に(書きたいことは沢山あるのですが)
初日、長老格の先輩による発表会の手伝いに行く。ステージ担当だったのだが、久しぶりにピアノを押したけど重いの何のって。ピアノはスタインウェィだった。そういえば、べーゼンが会社ごと売却されるとか。ヤマハが名乗りを挙げているようだけど、どこが買い取るにせよ、銀行みたいな合併名前をピアノには彫って欲しくものだ。終演後は、沢山集まった大先輩達と打ち上げに参加。全く面識がないのに、楽器の話を持ち出すと芋づる的に人間関係があらわになっていくのが、アマオケ業界の恐ろしさ。ゲストにチェコpのホルン吹きがいらしていた。主催者の方の親友で、来日公演中だが降り番だったので駆けつけたとか。綺麗な英語でスピーチしてくれた。やはり欧州のインテリは違う。物腰も紳士だしなあ。日本人ではとても及ばない高み。
2日目:仕事をしに出勤。仕事といっても本業ではなく頼まれた講義の資料造り。夕方、これまた偉大なる先輩夫妻からお呼びがかかり、美味しい食事とワインをごちそうになった。室内楽を愛好する先輩たちの集まりなのだが、腕も楽器もプロ級、というか本当のプロの人も入ってる。会社でも重要なポストで世界を又にかけて飛び回ってるのに、よくもここまで音楽に入れ込んで、あそこまで弾けるものよ・・・と感動。楽器の話、プロ奏者の話、録音の話、ワインの話、料理の話・・・最後には演奏付きという贅沢な時間を頂いて日を超えて帰宅。
3日目:これまた偉大な直属先輩の家で、昼間から大宴会。個々に持ち寄った音楽DVDを鑑賞しつつ、徹底的に飲むという会。10時間連続で飲んで聴いた。もうここ10年くらいの慣習だが、本当に時間の経つのを感じない飲み会というのは、この会だけだと思う。カラヤンビデオ、ウィーンフィルビデオ、オペラ、最近来日しているドレスデンのビデオ、そして過去の自分たちの演奏会のビデオを次々に鑑賞。上記のスーパープロの演奏を見た後、自分たちのビデオをみると、殆ど「静止画」にしか見えない。一生懸命弾いたはずでも、まったく動いてない。動けばいいってものでもないのだが、感じている、思い描いている音楽のスケールが象とアリくらいに違うのだとまたまた痛感。比べるだけ失礼なのだが。お酒はボジョレーを持って行った。樽だしをぎりぎりまで待ったという熟成感のある作品ということで、確かに普通の赤といってもおかしくない濃縮度のボジョレーだった。家で飲んだ一本(結構高価)のものと供に、今年のボジョレーは十分に楽しめた。
平日:頼まれていた講義は午後と思いきや、午前中だと悲鳴の電話が。驚いている暇などなく突風のように家を出てタクシーを体を張って止め、大学まで疾走してもらう。奇跡的に10分遅刻で始められた。電話だけでの口約束だったので、伝達ミスが生じたようだ。きちんと前日なりに確認すればよかったと反省。昼にイタリアンのコースをご馳走になり(アルコール付き)、早めに帰宅。ガンダム・オリジンの最新刊が発売されていたので買って帰り、ニート気分で夕日の差し込む部屋で読む。テレビ版とは話の流れが随分変わってしまったのだが、今回の巻の最後でマクベ閣下が殉職された。策士中の策士でありながら、ちらりと男気のあるところを見せるマクベ様は、昔から人気のキャラだが、オリジン中でも文明に対する己の美学論などを全面に押しだし、敗戦の責任をとってギャンを駆って敵陣に突入するなぞという、戦国時代の合戦のような描写に、ガンダム的には違和感を感じつつも燃えました。破壊された中欧の街並みを背景に佇むギャン。脱出した部下達のシャトルを見送ると、ギャンごとザブザブと入水し、連邦軍の水上艦隊を道連れに水爆で自爆という最期は、新たなマクベ伝説の始まりと感じた。

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