Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

神経系をTurn on, DNAにTune in

2006-10-09 | Weblog
 続けてリアリーの話。彼のドキュメンタリーを購入。うーん、まさに現代の賢人だな。なんて魅力的な人なんだ。当然、幻覚剤について多くのことを語るのだが、彼はあくまで科学者としての立場から、生化学的な反応としての脳の覚醒を語っており、そこから神秘主義に走ったり、何か大きなことを言ったりはしていない(根本的に宗教の否定者である)。彼の主張は、世間の常識や慣習で脳神経に固定されてしまった観念を、LSDのような強烈な作用物質でいったん消去してしまえということ。意識革命に薬を使うのは反則(安易)だろうと思うかもしれないが、我々の意識(魂)なんてものは、化学物質同士の化学反応とそこから生ずるパルスであって、そこに植物の力を借りて何がわるい?どうせ毎日食べてるだろうに?説得力あるね。まあ責められるところといえば、高い教養と自制心が無い限り、この主張は麻薬中毒患者を量産するだけだということだね。リアリーの責任ではないが、今の世界はドラッグまみれなわけだし。
 彼は人類は3つのタブーを解放すべきだという。1つ目はセックス、2つ目はドラッグ、3つ目は死。これらは昔では語ることさえもタブーだったものだが(宗教が自分たちの権威を守る為に)、そういった固定観念を解放することで、人類は次のステップに進化できると話している(これは私も正しいと思う)。リアリーは自分の死さえも実験材料としており、脳からデータをダウンロードしてデジタル化が出来る時代が到来することに備えて、死後自分の脳を保存することを指示。(実際にこのドキュメンタリーの最後にはなんと彼の首を切り離して保存するシーンがあります。)最後までユーモア溢れるお方だ(本気?)
 

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