Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

受信料払って見せられたのはグダグダな司会

2014-01-03 | Weblog
年越しつれづれ
・昨年:プロ演奏をまったく聞かなかった。欲しないのだから仕方がない。払うお金とかける時間に見合う演奏をしてくれないとなあ。中途半端なプロによるエラそうな(値段の)演奏会は堪えられないし、かといって本当のプロの演奏は高すぎる。当然アマチュアの「発表会」は無料であるべき。
・口パク:実家で惰性で見る紅白で、今回も口パクのチェックをした。当然ながらAKB連中は全部口パク。嵐もクチパク。浜崎もかな?まあ集団で歌う連中はたいていが口パク。でもエグザイルはガチ。意外なところでスマップがガチ。そしてガチに下手くそだった。スマップは歌手という肩書きを恥じてほしい。
・美輪さん:結局今年もこの人が圧倒的だった。78才とは思えない声量と表現力。
・T.M. Revolution:知らない女歌手とのコラボで出ていた。豊かな声量、正確なピッチ、そしてダイナミックなパフォーマンスは健在。中堅年齢の歌手では一番輝いていた。さすが氷室京介が認めるただけのことはある。
・ぐだぐだな司会:受信料を返してほしいレベルだった。初司会とはいえプロとして恥ずかしくないのか?NHKは公共放送として責任ある番組を放送する義務がある。
・北島三郎:様式美ではあるがやはり心に響く力があった。ご苦労さまでした。
・東急ジルベスタ:最後の一瞬だけ見る。マイスターが見事なまでにカウントダウンとシンクロして見事だった。確かにイベントとしては面白いが、こういうの音楽としてどうなんだろうか?
・ウィーンフィルニューイヤー:ウィーンフィルが思いっきり若返っていて驚いた。コンマスのシュトイデは42歳。2番Vnのトップもかなり若い金髪の青年だった。悪くない。コントラバスも全員が若手でまるでベルリンのようにイケイケで弾いていた。若き首席のウィマーの弾きっぷりが、先任のポッシュ神によく似ていた。燃えてもあくまでも「上品」。そこがウィーンフィル。
・バレンボイム:前回に比べて随分と肩の力が抜けていたように思えた。一曲目がピアニストの奥さんに捧げる曲?バレンボイムの奥さんってクレーメルの元奥さんだっけ?バレンボイムにしては下手な小細工や催し物のない良質な演奏会だな・・と思っていたら最後のラデッキーで団員全員と握手という意味不明のパフォーマンスでぶち壊し。うん、これでこそバレンボイム。
・N響ザルツブルグ:気合いが入るとN響もダブルキャスト(トップが並ぶ)にするんだな。堀氏とマロ氏が同プルトなんて初めてみた。国内の演奏会でもやってほしいものです。N響は受信料からの補助金で運営されてるのだから、外国ではなく日本の聴衆相手にこそ最高の布陣で演奏すべき。
・ドボコン:夢の曲だった。やってみるとやはりいい曲だった。ただし伴奏はかなり難しい。
・感想:娘の感想。「ドボコンはよかったけどブラームスは退屈だった」。わかる、わかるよ。ブラームスってのは、上手なオケでかつ良い指揮者で演奏しないと苦痛でしかない。
・物欲:転職が決まってから過去の物欲がぶり返した。物欲といっても古本(綺麗な装丁の箱入り本)の蒐集であるが。久々にオークションに参戦して澁澤=桃源社(初版)を手に入れた。
・ルーセル:作曲家のルーセルではない。レーモン・ルーセル。フランスの作家。若いころはピアニストを目指してパリ音楽院で学んだ。ラヴェルと同期だったらしい。代表作「ロクス・ソルス」に挑む。帰省中に読み切るつもりだったが、かなり手ごわい。まったく進まない。そもそもストーリーがなく、天才博士の奇異なコレクションとそれに関する逸話(フィクション?)だけなんだが、描写が細かすぎて右脳で再現していると全く読み進めない。
・馬油:「ばあゆ」と読むらしい。馬のどの辺の油かと調べたら、皮下脂肪の脂とのこと。豚のラードにあたる。最近ハンドクリームがブーム。下に続く。
・搾る:自分は「材料から搾る、そして固める」ことが好きなんだと再認識する。豆腐づくりや和蝋燭づくりの番組を眺めるのが異様に好きだったし、「15少年漂流記」でアザラシから脂を獲るシーンが妙に記憶に残っていたりする。松脂や膠の製法やら植物から精油を蒸留する工程なんかに萌える。対象が微量成分じゃあダメなんだな。抽出した先から結晶化したり、分離したら均一に固まったりするぐらいに沢山採れないと。こういうのも性癖というのかな。
・飲み方:年喰ってきて飲み方も変わる。もちろん一番は家飲みだ。大勢による飲み会はつらい。酒が入ると確かに盛り上がるが、散会後の脱力感と払った金額にがっくりする。実際合奏の打ち上げなんかはここ数年出てない。先日、恩師に渋い居酒屋に連れていってもらった。酒は日本酒のみで1銘柄だけ。選択は冷か燗だけである。食事はお通し数品+α。会話は小声でしか許されない(騒ぐと怒られる)。いい飲み頃になるとやんわりと帰れと指示される。知っている人は、これだけでどこの店がわかると思う。店の雰囲気と絶妙な燗の温かさが忘れられない。