フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

【開催案内】全国登山交流会(2019/11/23-24)

2019-11-23 | 山行記録

全国登山交流会開催のお知らせ

昨年に引続き福島の復興と交流を目的にいわき市にて登山交流会を開催いたします。

いわき市は首都圏から常磐線特急で2時間程度の場所にあり、東北の最南端に位置します。
東北では仙台市に次ぐ34万人が暮らす四季を通じて温暖な場所です。
阿武隈山地と太平洋に挟まれ、古くから温泉地(日本3古泉の一つ湯本温泉)があります。
フラガール誕生のスパリゾート・ハワイアンズも湯本温泉にあります。

今回は湯本温泉から近い青葉山(最近冬期のクライミングで有名な青葉の岩場)と
麓にある国宝・白水の阿弥陀堂、常磐炭鉱の発祥地等を見て歩く2つのプランを実施予定です。
温泉、クライミング又はハイキングを楽しみたい皆様の参加をお待ちしております。

【実施要項】
日  程 2019年11月23日(土)~11月24日(日)
集合場所 23日午後2時 ホテルハワイアンズ・ラピータ水星(会場名)
     〒972-8326 福島県いわき市常磐藤原町蕨平50 TEL 0246-43-3322(ホテルフロント)
アクセス https://www.hawaiians.co.jp/access/index.html
     *JR常磐線、湯本駅からはハワイアンズまで無料送迎バスあります。
     *車で来られる方はいわき湯本I.C下車5分→ホテル駐車場を利用
宿泊場所 23日夜、湯の岳山荘(親睦会・宿泊)電話0246-44-3273
対  象 労山会員及び同行者
持参装備 青葉の岩場に行かれる方はクライミングギア
募集人数 60名程度
参 加 費 湯の岳山荘 一泊夕食付 税込5,000円 現地までの交通費各自負担
     *朝食は豚汁等はご用意いたします。おにぎり等持参下さい
     *寝具ありますが持参可能な方は寝袋の用意下さい
申 込 み 申込書に記載の上、下記宛に連絡願います
     福島県勤労者山岳連盟、理事長・生田目 武
     〒972-8313 福島県いわき市常磐岩ケ岡町台3-18 TEL 090-1379-8325 FAX 0246-43-0365 Mail ginza911jp@yahoo.co.jp
締  切 11月18日(月)

【スケジュール】
11月23日(土)
13:30 集合受付開始 スパリゾートハワイアンズ内 ホテルハワイアンズ・ラピータ水星 
14:30 交流会及び記念講演開始
     *福島県復興状況講演、山岳ガイドから東北の山講演
     *坂本 征夫 氏(常磐興産株式会社 元取締役・復興講演) 
     *五十嵐 潤 氏(山岳ガイド・東北の山の紹介)
17:30 湯の岳山荘に移動(ハワイアンズからは送迎あり車で12分)
18:00 懇親会開始~湯の岳山荘泊

11月24日(日)
9:00  青葉の岩場へ移動(クライミング希望者)
     国宝 白水阿弥陀堂へ移動→徒歩にて弥勒沢常磐炭鉱資→青葉山【青葉の岩場見学・昼食】(ハイキング希望者)
     *昼食は各自ご用意願います。
14:00 湯本温泉入浴後、JR常磐線、湯本駅にて解散

【コース案内】
*やまふくの【いわき】冬のぽかぽかクライミングと温泉パラダイス 青葉の岩場 にも紹介されています
*写真をクリックすると大きくなります
青葉の岩場 岩場からの眺望 白水阿弥陀堂

【講演者紹介】
五十嵐 潤 氏
登山ガイドサービス3GAKU 代表 / 登山ガイド, インタープリター
・公益社団法人 日本山岳ガイド協会 認定ガイド
・東北山岳ガイド協会 所属
・1983年生まれ AB型、福島県在住 
<資格・経歴>
・公益社団法人 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージII
・FTVカルチャーセンター登山教室 講師補佐
・公益財団法人 キープ協会 環平成24年度 環境教育事業部 実習生 修了
・環境省 平成24年度エコツーリズムガイド育成研修 修了
・東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 修了(修士(学術))
・アマチュア無線免許(4級)
・ILCOR準拠Adalt CPR ライセンス
<主な登山経歴>
・2013年5月 北米大陸最高峰デナリ(マッキンリー)単独登頂
・2014年2月 南米大陸最高峰アコンカグア 単独登頂
<メディア出演>
・NHK BS にっぽん百名山 安達太良山 (2018/4/9 放送)他多数
・サポート:patagonia, finetrack

坂本 征夫 氏
・常磐興産株式会社 元取締役
・震災から現在までの観光施設からみた復興状況の講演
・坂本様は全国各所から講演依頼も多く有意義な講演になると思います
<経歴>
・昭和20年福島県いわき市生まれ。昭和42年中央大学経済学部卒業後、同年、常磐炭礦株式会社入社(現常磐興産株式会社)
 観光事業本部副本部長兼ハワイアンズ総支配人、取締役企画室長
・現在は震災から現在に至る観光事業からみた復興の歩み等を常磐炭鉱の歴史を紹介し講演活動を全国で展開中

   

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北蔵王 小屋の沢(2019/10-5-6)

2019-10-26 | 山行記録

メンバー:K野(記)、A坂(CL)

台風の北上により【大幽沢西の沢】の計画が中止となった。
確かに計画していた日程は天候がよろしくなく納得できるのだが…
計画者のA坂氏によると、それ以前に、自分たちの技術レベル、経験値では西の沢の遡上は厳しいらしいと。

心配性のA坂氏、計画自体を1週間ほど真剣に悩み、胃が痛くなったそうだ。
事前に装備のチェックと西の沢の遡上計画の概要説明のため、2度ほどミーティングを実施したが、そのたびに計画の厳しさを伝えられた。

実際に西の沢の遡上したA坂氏と違い、ネットからの情報しか仕入れる事の出来ない私は、心配されるたびに「大丈夫ですよ~」のセリフを連呼するしかなかったが、
決して何の準備もせず楽観視していたわけでは無かったのだが「なめすぎですよ」と怒られた。
「不安だと」言えばよかったのか??
沢登りのグレードもよく分からないし、沢登り経験値が数回程度の私が西の沢に行くということ自体、A坂氏は大いに悩んだらしい~

山登りにしろ、沢登りにしろ不確定要素は付き物である。入山する山域の情報収集をし、装備をそろえ、想定される事態に対処する。
ある程度準備をしていても、不測の事態は必ず起きる。それが・・・面白しろいとも・・・思っている。

装備をいろいろと準備していたので、中止の決断は残念ではあるが、遡上経験のあるA坂氏の決意は固く、天気予報も下り坂傾向ないので仕方がない。
代替えプランとして【北蔵王小屋の沢】の計画が送られてきた。
直前の3日前に飯豊へ行ってきたこともあり、体の筋肉痛と装備の準備が出来ていなかったが、前泊+沢中1泊プランなので了承した。

A坂氏の車で山形まで移動し、前泊用のテントを林道の終点付近に設置。
入渓の朝から、曇天であり小雨が時折、ぱらつく天気である。

 

入渓前の前泊地点

計画変更であまり情報収集する時間が無かったが、登山道が近くにあるので天候が悪くてもエスケープは可能らしい。
我々はテン場のすぐ横から入渓したが、藪に覆われた林道を進んで橋のたもとから入渓するより快適だと思う。

 

翌日 沢では厳しいA坂氏

次年度の西の沢遡上計画にあたり、経験不足のため終始トップを歩くことになった。
後ろから、沢の先輩であるA坂氏にずーっと見られている。不思議な緊張感である。ときおり後ろも気にしつつ行動する。

 

小屋の沢とガッガラ沢の出合

眼の前に現れる滝は、困難なものはあまりないが、ルーファイには多少経験が必要だと感じた。
登れるか、登れないかの微妙な登攀ラインでも、クライミング視点でルートを見てしまう。
中間支点はないのだ…巻いた方が安全で楽で早い場合もある。

 後ろから厳しい視線

10m程度の滝にハーケンを打って登ろうとしたが、経験値の少なさから許可されなかった。
チャレンジさせてほしかったが、リーダー判断ということでNGであった。
私も縦社会で仕事をしている身なので「私がリーダー」とのA坂氏の言葉は絶対であった。



 

巻いた後の懸垂

時折、小雨のふる曇天のなかを進む。乾いている場所はどこもない。
ザックの中身も気を付けないと、すぐに濡れてしまう。30m滝の上部をテン場とした。
焚火を試みたが、夕食を済ませるまでには火はつかなかった。
夜にまとまった降雨があり、斜めのテン場は快適とは言えなかった。
気付くとマットごと滑り落ちて、シュラフの足先がはみ出して雨に濡れていた。

 

焚火を試みるA坂氏

2日間、微妙な天候であった。
下降路として計画していたガッカラ沢を取りやめ、ブドウ沢登山口までの名号峰 八方平を経由して登山道にて下山することに変更した。

水線もだいぶ細くなり、いつの間にか消えていた。

笹薮を10分ほどかき分け、登山道に合流~尾根道の微妙に低い立木に悩まされつつ、登山道を歩く。
沢登りより、こちらの方が長くて疲れた気がする。

小雨の中、展望はない山道をせっせと歩き登山口に到着した。雨で重くなったザックをデポし、また車まで3キロほど歩く。
沢のベテランA坂氏も、稀にみる悪天候であったとのこと。過ぎ去れば、これも良き思い出かな~っと。

 

笹薮から登山道へ合流

西の沢をチャレンジするなら、今後も3級程度の沢を経験してほしいと指導されました。
西の沢、たぶん来年行ってきます~

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剱岳・北方稜線(裏剱縦走)2019/9/12~2019/9/15(3・4日目)

2019-09-28 | 山行記録

R1年9月14日(3日目)

メンバー I堀(単独)

コースタイム 5:30池の平小屋 → 6:42小窓雪渓終了地点 → 8:21小窓の王・直下 → 

     9:06池の谷乗越 → 10:23劔岳山頂 → 12:41剣山荘 → 13:38剣沢キャンプ場

 

 この山行の主目的、北方稜線にアタックする日がやってきた。不安と緊張の中、道迷いを防止するために明るくなってから行動を開始する。後でわかったのだが、北方稜線にチャレンジした人達の中ではドンケツのスタートだった。 

 鉱山道の途中からモルゲンロート。

 道は明瞭。困難な個所も特にない。

 小窓雪渓。先行者が7名ほど見えた。

 

 鉱山道は明瞭で迷うことはなさそう。ガレていて危険な個所もあると聞いていた気もするが、特にそんなことを感じることなく通過した。朝の雪渓は硬いため、チェーンアイゼンを履いて通過。ただの荷物で終わらなくてヨカッタ。

 6:42 雪渓終了地点

 自分的に核心だったトラバースまでの登り。下のコルが小窓雪渓の稜線。

 トラバース道にあった古いシュリンゲ。

 トラバース途中からの小窓の王。

 

 雪渓を登りきると、目の前がガレ場。最短距離で真っすぐ登り稜線の踏み跡にたどり着いたが、登ってから振り返ると、右のほうに明瞭な踏み跡がつづいていた。落石に気を使いながら登ったため、右の踏み跡をたどった方がいいだろう。

 稜線からこれから行く小窓の王方面を見ると、どこを登るの?という岩壁が立ちはだかっている。先行者はすでに全員いないため、自分でルーファイするしかない。登りは小さな沢筋を登るといったカンジで、踏み跡はあまり期待できない。しかも、以外と傾斜もありテント泊の荷物と合わさり体力を消耗する。特にトラバースに移る手前の傾斜が強く、これは道に迷っているのでは?と不安になり後続者がいないか探してしまう始末。雪渓上を見渡しても登ってくる人がいないため、意を決してザックを下ろし偵察する。幸い、トラバースの踏み跡が明瞭で道に迷ってないことを確認出来て一安心。不安と緊張感はここが1番強かった気がする。同じような沢筋が何本もあるが、右へ右へ行くのが正解だったと思う。

 しかし、このトラバース、途中から登りになりハイマツのヤブに突入する。しかもだんだんと濃くなっていき、まさにヤブ漕ぎになる。踏み跡もうっすらとなり、やはり不安が付きまとう。我慢して10分ほどで開けた稜線に出ることができホッと一安心。先が見えないためここもなかなか不安になってしまった。

 開けた稜線から小窓の王の下にあるガレ場にトラバースする。

 最初のガレ場で、先行者の1パーティに追いつき追い越した。

 ガレ場を上から。落石注意だが、ザレザレ&ガレガレ&浮石だらけで気が抜けない。

 

 開けた稜線から小窓の王の下に向けて踏み跡が伸びているので、それをたどって行く。時々踏み跡が不鮮明になるが、8割がた踏み跡があるので迷うことはないだろう。ただ、1か所稜線に向かう踏み跡があるので要注意。トラバースする踏み跡を進むのが正解だ。このトラバースに有名な急斜面の雪渓があるそうなのだが、阿曽原温泉のスタッフさんの言った通り、今年は雪渓の「せ」の字もなかった。バイルは完全にただの荷物になってしまった

 トラバースを歩いていると、ガレ場からこれまで聞いたことのない、恐ろしい音が聞こえてきた。見えなかったが落石のようで、音だけで死を予感させるほどの不気味かつ大きな音だった。どうも先行者の落とし物だったそうだが、このガレ場は浮石しかないといってもいいくらいで、落石をおこさないように登るのは大変だった。両手足をつかい、体重を分散させながら慎重に登った。

 ガレ場上から池の平ガリー。

 取りつきから池の谷ガリー。

 

 やっとの思いでガレ場の上に出ると、池の谷乗越が目の前に姿を見せる。真正面から見るとどうやって登るの?というかんじだが、取りつきからみると傾斜はさほどでもない。ガレ場上から取りつきまでは、これまたガレ場でけっこう下る。この下りはどちらかというとザレの方が強いカンジ。下りの途中に1パーティいたので、落石しないように注意しながら下る。しかし、登り→下り→登りとザレ場の連続でいやらしい。池の谷ガリーは3つのガレ場の中では1番安定していると思う。しかし、3つの中で浮石の大きさがダントツででかいので、落石は絶対に注意だ。しかも標高差もあるのでよけいに疲れる。

 9:06 池の谷乗越の岩壁

 岩壁の上から今日歩いたコースを見返す。中央が小窓の王。

 岩壁の上はいよいよ岩稜帯となる。ようやく本山が見えた。

 池の谷乗越に到着すると岩壁をガイドを伴い登山者が下ってきた。正直、このガレ場は下りたくない。劔岳方面からよく来るものだと感心してしまった。この岩壁、写真でとるとやたら傾斜があるように感じるのだが、劔岳を別山尾根で登れるなら問題ないレベルのもの。サクッと登ると、ここから岩稜帯だ。

 稜線にあったピッケル。モニュメント?

 岩稜帯で1番気を使ったところ。ロープがあったが、下降場所が切り立っていておっかない。

 

 岩稜帯は基本的に稜線をたどる。しかし、ときどき切り立っていて行き詰まり、2か所ほど長次郎谷方面にトラバースしてクリアした。池の谷側のトラバースは切り立っているため、やめた方がいいと思う。ちょっと微妙な稜線をへつって越えると、なぜかそこにピッケル。柄が木でできており古そうだ。誰かの遺品か?その後も順調に岩稜帯を突破し、いよいよ劔岳が目の前に見えると、なんと稜線が100mほど切り立って落ち込んでいる。なかなか簡単には終わらせてくれない。一応ロープは垂れているのだが、こんなところのロープなんて信用できるものではないので一歩一歩慎重に下った。岩がしっかりしていたのが救い。

 10:23 劔岳・山頂

 山頂から剣沢。来年の目標は源次郎尾根と八つ峰かな。

 

 切り立った稜線を下り終えると、いよいよ最後の登りだ。先ほどの下りとは打って変わって、いたって普通の登り。なんの苦労もすることなくにぎやかな山頂に到着するのであった。3連休の初日だというのに山頂はたくさんの人でにぎわっている。この3日間、人とほとんど会わない静かな山行だったため、にぎやかなのがうれしいような、うるさいような

 秋晴れの山頂を満喫し終えたら、剣沢へと下っていく。途中、渋滞に巻き込まれながら、剣沢へ行き、テントを張るのであった。

 剣沢から劔岳。いつみても圧巻。

 

 3連休ということもあり剣沢キャンプ場は色とりどりのテントで埋め尽くされていた。本当は雷鳥沢キャンプ場まで行き温泉に入りたかったのだが、テントが張れないとシャレにならないので、ここで行動終了。

 テント泊での初めてのバリエーションを、無事に達成できて素直にうれしい。次は源次郎尾根か八つ峰にチャレンジしたいものだ。

 

R1年9月15日(4日目)

メンバー I堀(単独)

コースタイム 6:11剣沢キャンプ場 → 8:55奥大日岳 → 10:24大日小屋 → 

     12:30大日平山荘 → 14:09 登山口

 

 4日目は車が置いてある立山駅に帰るだけ。あえてマイナーな奥大日岳を経由し帰ったが、以外と登山者とすれ違ったのには驚いた。昨日で達成感が満腹だったため、長い長い下りは肉体的・精神的に堪えた。4日ともに天候に恵まれ最高の山行でした。

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剱岳・北方稜線(裏剱縦走)2019/9/12~2019/9/15(2日目)

2019-09-22 | 山行記録

平の池から裏劔

R1年9月13日(2日目)

メンバー I堀(単独)

コースタイム 5:50阿曽原温泉小屋 → 6:40仙人ダム → 9:34仙人温泉小屋 → 11:15仙人ヒュッテ

       → 12:16池の平小屋

 

 昨日は温泉のおかげか、ぐっすりと眠ることができた。さっそく朝風呂に、といきたいが、テント泊ではそんな時間はない。ささっと朝食・撤収を行い、ヘッデンなしでも支障ない明るさになったら出発だ。

 写真を撮り忘れたが、いきなり急登で高度を上げ水平歩道のようにくり抜いた道をたどる。もうこういう道はお腹いっぱいです。この道はすぐ終わり、今度は急な下り。下りきるとそこが仙人ダムだ。

 突然どでかい建物が現れるため唖然とする

 建物の中を通らせてもらう

 

 仙人ダムには大きな管理棟が建っており、歩行者が通行するところがトラロープで区切られていた。建物を見ると、風呂場と食堂が見てとれた。ここで寝泊まりしているのだろうか?かなうことなら、冬がどんな景色なのか見てみたいものである。トラロープに導かれていくと扉があり、開けて進んでいく。時折、軌道と交差しており、この軌道からムワっと蒸し暑い空気が流れてくる。これが高熱隧道だろう。硫黄のにおいはあまりしなかったが、軌道や貨物車がそのまま置いてあり、傷まないのかな?と不思議だった。

 時折でてくる軌道。ムワっとする。

 

 入口から10分ほどで建物の外に出る。そこはちょうどダムの堰堤だった。下流を見るとえらい勢いで水が飛び出している。こんな山深い場所によく作ったものだ。

 橋の上にあるのはおそらく軌道。ダム以外に水路があり左からえらい勢いで水が放流されていた。

 6:50 雲切新道分岐。しばらくダム湖のほとりをトラバースする感じになる

 

 ここから今日の本番スタートという感じ。急登とよく聞く雲切新道だ。写真の通り右に行くのだが、建物の屋根に追いやられてしまい、いきなり道迷い。よく見るとハシゴがあったのでそれを使いダム湖のほとりに降りた。ここからは鎖がついてたりハシゴがあったりで迷う要素なし。分岐から30分ほど歩くと、これから急登との案内板に突き当たる。ここからが雲切新道の本番だ。

 

 いったん登るが、すぐにトラバースなり、けっこうな時間トラバースする。

 

 この登りは、たしかに急登だったがそこまでキツくはないかな、という感じ。とはいえ下りでは使いたくない。南会津の三岩岳や会津駒のほうがよっぽど急登である。1時間ほど登ると開けた場所に飛び出し、後立山連峰がよく見える。黒四発電所もバッチリで、日電歩道を歩いた時、対岸の崖にポッカリ人工物がある光景に度肝を抜かされたものだ。

 鹿島槍ヶ岳方面。黒四発電所が見えた。

 白馬岳方面。いつか祖母谷経由で日本海まで行ってみたいものだ。

 

 ここからは稜線も見えるようになり、もうすぐだろう。と思いながら登っていく。でも、見えているものって以外と遠い。30分ほどかかり尾根の頂上に到着し、分岐から2時間ほどで雲切新道をクリアすることができた。

 8:50 尾根頂上。標高が低いため汗が噴き出して大変だった。

 

 頂上から10分とせず仙人温泉小屋が見えた。これがけっこう下に見えるため少しゲンナリ。谷を微妙に下りつつトラバースするのだが、あまり道はよくない。けっこう危なく感じる箇所もあった。途中に小屋の源泉があり、なんでここだけ?と不思議になる地獄が広がっている。所々から噴気がでており、硫黄臭が漂っていた。仙人温泉小屋は静まり返っており営業しているのかな~、という雰囲気。高天原も山奥の温泉だが、秘湯ぶりでいえば仙人温泉小屋のほうが上という感じがする。(主に登山道の悪さで(笑))

 山はやはり見えてからが遠い。

 源泉。ここだけ異様な雰囲気。

 9:34 仙人温泉小屋。小屋に温泉を引き込んでいるので、阿曽原温泉や高天原より便利だろう。いつか泊まりたいな~。

 

 あとは400mほど登るだけだから楽勝だろう。なんて思っていたのだが、ここからがまたキツかった。沢沿いにつけられた登山道を登っていくが、雪渓が残っていたり、渡渉があったり、ゴーロだったりでメンドくさい。特に雪渓の残り具合によっては相当面倒になるだろう。今回は残っているのが1か所だけでヨカッタ。

 〇印に向かって渡渉。

 沢沿いを登る。

 仙人ヒュッテへの登りはガレガレ。

 ヒュッテ手前で晴れてくる。同時に裏劔が目の前に見えてきた。

 11:15 仙人ヒュッテ到着。

 劔岳を見ながらオムライスを食す。

 

 結局、仙人ヒュッテまでは2時間弱もかかってしまった。びっくりしたのは仙人ヒュッテ手前で木道になるのだが、そこに猿がいたこと。標高2000m近いのだが食べるものあるのか?温暖化の影響だろうか。幸い声をだしたら藪の中に消えていったが、そこらへんから鳴き声が聞こえてきて襲われないか冷や冷やした。仙人ヒュッテでは奮発してオムライスを注文する。ケチャップの酸味が疲れた体に染み渡る。山で卵を食べられる現代に感謝。ここで仙人新道から来たという年配の3人組と話をしたが、明日、同じく北方稜線へ行くという。なんと70歳を超えているとのこと。お互いがんばりましょうと声をかけたが、すごいのか無謀なのか難しいところだ。

 仙人新道分岐点から仙人ヒュッテ。後ろは鹿島槍ヶ岳と五竜岳。

 12:16 池の平小屋。小屋につくころには再びガスってしまった。

 池の平小屋のお風呂

 

 オムライスで元気がでたらラストスパートで池の平小屋を目指す。だんだんとガスってきてしまい、小屋に到着した時には劔岳は雲の中。ま、午後の山は仕方ない。ササっとテントを張り、明日の鉱山道を偵察する。15分ほどの偵察だったが、道は明瞭で間違うことはなさそうだ。戻ってダラダラ過ごしていると、宿泊者はお風呂に入れるようで小屋番の人が呼んでいた。残念ながらテント泊はダメ。かなり汗をかいたので入りたかったのだがわざわざ炊いた風呂に入れるとは、鉱山時代の名残なのだろうか。

 ガスは夕方に晴れてくれた。

 

 テントで食事をとっていると、いつの間にかガスがとれており劔岳がくっきり見える。明日はあそこに行くのか~、と思うとドキドキすると同時に不安も感じてくる。どちらにしろ明日にならなきゃわからない。疲れを残さないため暗くなると同時に眠りにつくのだった。

 3日目に続く

 

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剱岳・北方稜線(裏剱縦走)2019/9/12~2019/9/15

2019-09-20 | 山行記録

R1年9月12日(1日目)

メンバー I堀(単独)

コースタイム 6:23立山駅 → 8:40宇奈月駅 → 10:20欅平駅 → 11:26水平歩道始点 → 

       12:35志合谷のトンネル → 13:36堰堤のトンネル → 15:00阿曽原温泉

 

 なかなか取れなかった休みがようやく取れた。天気も秋晴れになりそうなため、今年最後のチャンスとばかりにバリエーションに挑戦してきた。

 立山駅の駐車場に車を停めて電車で出発地点の欅平へ移動する。始発は5:20ごろにあったが間に合わず、泣く泣く2本目に乗車した。

 レトロ~な電車に揺られ2時間超で宇奈月へ。乗り換えの寺田駅までは学生が、寺田駅から宇奈月までは観光客がけっこう乗っていたが、バカでかいザックを持っているのは自分くらいで場違い感満載。

 宇奈月からはトロッコに乗り換え1時間超で欅平に移動する。トロッコの席をケチってしまい、風にまともにアタリながらの1時間以上の電車旅となってしまった。真夏ならいいかもだが、この時期になると天気が良くても体が冷える。たまらず欅平駅で温かいソバを食べた。

 立山駅から、昭和な感じの電車。

 

 欅平駅の登山口を見ながらソバを食べていると、片手で数えるくらいだが登山者が登って行く。まだ下の廊下は開通していないが、行く人はいるものだ。

 ソバを食べて体があったまったら自分も出発。いきなりの急登で20キロのザックを背負ってではツライ。約1時間で水平歩道の起点に到着した。

 11:26 水平歩道の始点。

 

 水平歩道を通るのは2回目だが、相変わらずこんなところによく道を作ったものだと感心してしまう。水平歩道自体は高さを気にしなければなんてことない。ただ、スリップには要注意だ。

 たまに送電用の鉄塔があり、この水平歩道は管理道路も兼ねているようだ。道を作ったのもすごいが鉄塔が建っているのがもっとすごい。

 こんな組んだ道だったり。

 削ってあったり。

 よく撮られる場所かな?見事にくりぬいている。

 12:35 志合谷のトンネル

 

 始点から1時間ほど歩くとトンネルに到着。内部は10mも進むと真っ暗闇になるためヘッデンを点けなければならない。昨日の雨の影響か、頭上から水が流れてくる場所などがあり不気味さMAX。出口の光が見えた時にはホッとしてしまった。

 

 トンネル出口から入口方向を見る。登山者がトンネルにむかっていた。

 奥鐘山の岩壁。

 13:36 堰堤のトンネル

 

 さらに1時間ほど歩き2度目のトンネル。ここは短く不気味さは微塵も感じない。この水平歩道、はじめてくればそのスケールに圧倒されて飽きないと思うのだが、2回目となると水平で10キロも延々歩く、景色もあまり変わらないのでだんだんダレてくる。

 まだかまだかと心の中で思いながらこのトンネルから1時間半でようやく阿曽原温泉小屋に着くのであった。

 堰堤のトンネル先にある滝。

 15:00 ようやく阿曽原温泉小屋に到着

 

 行動開始から4時間30分で阿曽原温泉小屋に到着。この日は自分のを含めてテント3張り、宿泊客は10名もいなかったようだ。前回は黒部ダムから下の廊下を通り小屋泊したが、布団が2人で1組だったことが懐かしい。小屋の人に聞くとこの3連休は予約がけっこう入っているそうだ。あの思いはもうしたくないから、体力ある限りはテント泊かな~。

 ここで小屋の人からさらに衝撃な情報が。北方稜線のためにザックにつけていた沢バイルを見て、「もうトラバースする雪渓が溶けてないよ。」とのこと。マジで?

 実際に雪渓はなくなっており、ただの荷物となってしまったΣ(゚д゚lll)ガーン

 ま、ショックを受けていてもどーしようもないので、テントを張り温泉三昧して明日に備える。山の中で温泉に入れるなんて格別だ。ただ、少し歩かなければいけないのが難点かな。小屋泊りの人と話をしたが、わざわざ温泉だけ入るのに水平歩道を来たという。マニアックだな~、いろいろな人がいるものだ。

 快適な温泉。

 湯舟の近くにある源泉。中はサウナのようだった。

 2日目に続く →

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焼石岳・尿前沢

2019-09-11 | 山行記録

R1年9月7日

メンバー I堀、A坂、「青森県山岳同人だがじょ」からOKY氏・TKN氏・OKMT氏・HRK氏

コースタイム 6:50中沢登山口 → 7:15尿前沢入渓 → 7:54三ツ折滝 → 9:05大滝 → 11:45夫婦滝

       → 14:23二俣(標高1220m) → 14:48登山道合流 → 16:44登山口

 

 A坂氏が以前所属していた山岳会の方々と尿前沢を遡行するとのお誘いが。なぜかイマイチだった天気も土日は回復するとのことで行くしかないでしょう。

 金曜日にいわき市を出発し、平泉を目指す。二人で交代しながら運転するとはいえ、仕事帰りに300km超えの運転はキツイ!約4時間ほどかかり、合流場所のつぶ沼キャンプ場に到着した。無料なのにすごく整備されたキャンプ場で、車で10分もかからずに泉質抜群の温泉もある快適なキャンプ場だ。

 日付も変わりそうだったため、挨拶もそこそこにテントを張りすぐ寝た。

 翌朝、薄明るいうちから動き出し、中沢登山口を目指す。国道脇の林道を進むことになるのだが、道はあまりよくない。ハイエースの後部座席だとお尻が壊れそうになるほど揺れる。30分ほど進むと突然開けて整備された駐車場が現れる。沢装備を整えて6:50に金名水コースへ出発した。

 

 7:15 入渓

 6m滝、右から容易

 7:34 7m×2mの2段滝。難しくないが、ホールド細かい。

 

 入渓までは以外とアップダウンのある登山道を歩く。台風の影響か、朝から暑く熱中症になりそうだ。暑さでダレかかった矢先に、水音がしてくてようやくクールダウンできるとほっとした。全体的に岩盤が発達した解放感のある沢で、水の色とあいまって非常にきれいな沢だ。

 特に難しいところはないが、750mの二俣出会いにある2段の滝はホールドが細かく注意が必要だ。

 滝上はミニゴルジュ

 三ツ折滝の遠望

 7:54 三ツ折滝・すこし戻って右岸から高巻く

 

 滝上はミニゴルジュとなる。この暑さもあり積極的に水に濡れながら遡行した。深くても股下までなのでまったく問題ない。三ツ折滝はパッと見たかんじ、左岸スラブを行けそうなのだが、あまりよくないらしい。よくよく見ると、確かにトラバースするところは手がかりがなさそうで悪そうだ。おとなしく沢を戻り、右岸から滝を高巻き懸垂下降で戻った。

 30mロープを2本結束して下降したが、場所をよく選べば30mロープでも降りられるだろう。ちなみに8:37に沢に戻っており、高巻きには約40分かかった。

 

 8:45 15m滝・左岸巻き

 直登にチャレンジするOKY氏

 

 沢に戻り10分もせずに、どうみても直登不可能な15m滝。普通なら左岸から巻くだろうがなんとOKY氏がロープを出して滝に取りつき始めた。もろい岩壁をハンマーで確認しながら慎重に登っていく。が、もろすぎてハーケンが効かず写真の少し先で断念。でも、チャレンジするだけですごい!自分は登れるルートなどまったく見いだせなかった。

 ちなみに、巻き道は泥壁で一部しぶい。

 9:05 大滝直下

 右岸のがれ場から高巻き

 トラバースでリードしたTKN氏

 トラバース途中から大滝

 トラバースするOKMT氏とA坂氏

 

 15mの滝を巻き上げて歩き出すと、すぐにこの沢で一番大きい30mの滝が現れる。どー見ても直登など無理。まずは右岸がれ場を滝の落ち口より上まで登り、草付きの斜面をトラバースする。落石には要注意だ。草付きの傾斜がキツくなってくると、灌木付きの岩壁になりここからロープをのばしてフィックスした。高さは50mくらい、トラバースも手がかり足がかりが微妙なところがあり緊張感満点。

 最後にビレイヤーのHRK氏をA坂氏がビレイしようとしたのだが、普段ここまで厳しい沢に行っていないせいや、トラバースの緊張感で疲れたのかビレイのやり方を忘れてしまった。「あれ~?あれ~?」と何度かセットするがうまくいかない。そのうちTKN氏に怒られながら無事セットできたのであった。自分もA坂氏もまだまだ修行が必要です・・・。

 10:20ころに全員落ち口へでたため、ここの巻きには6名で約1時間15分ほどかかった。

 大滝すぐ上の8m滝を登るTKN氏。階段状で容易。

 大滝の上はホールドの細かい滝が多くなる。この滝を登るとナメ床となった。

 暑くて釜に飛び込んだI堀

 正面に焼石岳。

 10:53 堰堤のような滝で泳ぐカッパ(A坂氏)

 

 大滝から堰堤の滝まではホールドが細かくなるものの困難なところはなく、途中からナメ床になりさらに快適に遡行する。青空とナメ、水の色のコントラストが素晴らしい。堰堤の滝は左岸を巻けるだろうが、あえて左壁から突破をこころみる。トップで行かせてもらったが、途中のトラバースで敗退。しかし、OKY氏やOKMT氏、TKN氏は細かいホールドを拾いながらスルスルとトラバースを成功させてしまう。このへんが経験の差だろう。TKN氏にロープを出してもらい、先ほどの3名の動きを思い出しながら再チャレンジし、なんとか成功。本当に修行が必要だ。

 A坂氏はOKY氏にビレイしてもらい右壁に取りついていた。落ち口がいやらし感じだったがスパルタのOKY氏に発破をかけられながら無事に通過。全員落ち口に立ったは11:35。約40分かかってしまった。

 滝上は舗装道路のよう

 夫婦滝が見えてくる。

 夫婦滝、左が本流。

 リードするA坂氏

 

 滝上は再びおだやかになり、舗装道路のようなナメになる。が、10分も歩くと1000m出会いの夫婦滝が立ちはだかった。左壁に若干緩やかな場所があるため、そこをA坂氏がリードしていく。が、30mロープでは確保する灌木もなにもないためボディビレーとなり安心感はまるでない(;^_^A

 だがホールドはあるので気を付ければ大丈夫だろう。10mも登ると傾斜も落ち着きひと段落するが、落ち口へのトラバースが若干いやらしい。ここの巻きは約1時間ほどかかった。

 ぬるぬるの5m滝。

 20mナメ滝。ぬるぬるでラバーソールではつらい。

 10m滝。かんたん。

 3mCS滝。左岸からかんたんに巻けるが突破の練習をする。

 沢が開けてくる

 最後の二俣手前の滝

 

 夫婦滝までは青白い水だったが、左の本流を登るとにごりがなくなる。そしてなぜか岩がヌメるようになる。フェルトでは難なく進める場所も、ラバーだとおっかなびっくり進まなければいけない。特に20mナメ滝は一歩間違えればウォータースライダーのようになるだろう。しかし、ヌメりに気をつければ直登できる滝やかんたんに巻ける滝ばかりで快適に高度を上げる。途中のCS滝ではTKN氏がハンマーを使って突破したり、OKY氏は右壁をへつって突破しようとしたりと各々練習をした。自分もハンマーでの突破をチャレンジしたが、何度やってもハンマーが抜けてしまい断念。修行が・・(以下略)

 最後の二俣を左へ行くと源頭になり、若干ボサがかぶってくる。強引に30分ほど歩くと登山道に合流した。

 帰りは登山道の途中にある銀名水でノドを潤し、足早に登山口を目指す。2時間弱で下山した。

 尿前沢はゴルジュあり、ナメあり、高巻きありと沢登りの要素をすべて含んでいるような秀渓だと思う。また、改めてレベルアップしなければいけないな~と感じてしまった。

 だがじょの方々にはお世話になりっぱなしで申し訳ないとともに、ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。

 

 

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三ツ岩岳・保太橋沢

2019-09-04 | 山行記録

R1年9月1日 三ツ岩岳・保太橋沢

メンバー I堀・A坂

 

暑さが落ち着いたと思ったら、秋雨前線の影響で不安定な天気が続く。そんな中、天気が持ちそうだったため、桧枝岐に行くことにした。

前日の夜、仕事終わりに移動し道の駅しもごうでテント泊。夜はすっかり涼しくなり快適に過ごせた。

翌朝に桧枝岐へ移動し、国体登山道にある路側帯に駐車し出発する。

沢への入り口には別荘?があり340万円で売りに出されていたが、こんな不便な場所買う人がいるのだろうか。

別荘の脇を通らせてもらい、沢へ入渓する。沢はいきなりゴルジュだが困難なところはない。すぐに6m滝がでてきて快適に登る。

6m滝。問題なく登れるが水量が多い。

 

この上は再びゴルジュになるが、こちらはちょっと苦戦。水量が少なければなんてことないだろうが、正面突破ができず微妙なヘツリや巻きを駆使して進む。

ゴルジュの1.5mCS滝。水流が強く取り付けなかった。

 

ゴルジュの終わりに直登が厳しい8m滝があり、右岸の支沢から巻き懸垂で沢に戻る。今回、唯一ロープを使用した場面だったが、この沢は30mロープ1本あれば大丈夫だろう。

懸垂をするA坂

 

その後もさらにゴルジュとなったり、だれない程度に滝がでてきたりして面白い沢である。

10m滝。水流左が階段状になっており容易。

 

トイ状5m×2段滝。

下段はつっぱり。上段は左壁を灌木を使い突破。

この上は1290mの二股まで河原状になり、ひたすら歩いていく。ここまででスタート地点から約4kmを歩くが標高は500mほどしか稼げない。しかし、二股を左へ入ると小滝の連瀑帯となり1kmで500mの高度を稼ぐようになる。この連瀑帯は快適に登ることができる。

二股をすぎると連瀑帯が続く。

 

高度を上げていくき1700mで最後の二股。右に行った方が登山道に早くでそうだが、A坂氏は遠回りするのがイヤらしく左に行こうとせがまれる。記録をあまり見ないため不安だったが、激ヤブにはいたらない密ヤブ程度ですみ登山道へ帰還した。でもこの密ヤブのせいで登山客すべてにクマと誤認されたらしい(;^_^A

 

保太橋沢は前半があまくない登り、後半が快適な登りができる素晴らしい沢だった。下の沢よりはこちらの方が遡行価値はあると思う。

核心は下りの登山道か。A坂氏はフェルトソールだったため下りの急斜面で滑って大変だったようだ。ラバーソールか別途アプローチシューズを持った方がいいだろう。

赤が登り、青が下り

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会津駒ヶ岳 下の沢(2019/8/10)

2019-08-30 | 山行記録

メンバー I堀(ソロ:記)

梅雨明けから暑い日が続く今年の夏、アブがあまりでないという桧枝岐の下の沢を遡行してきた。
下の沢は話通りアブがほとんどおらず快適に遡行できた。竜門の滝以外は10m以下の滝がほとんどで威圧感はない。地形図の大瀑も10m前後で拍子抜け。しかし、小粒ながらピリリと渋い滝が多く、時折でてくる直登不可の滝の巻き道はどれも踏み跡が薄くルートファインディングに苦労した。

ゴルジュの中の滝でも大高巻きにはならないのが救いだが、竜門の滝は相当な高巻きとなるので注意が必要だ。
前半は単調な沢だが、二股を越えて1500mあたりから第3ゴルジュに入ると滝が次々とでてきて面白くなる。小粒だがほとんどが直登可能で楽しい。1700mを越えると大釜をもつ小滝が連続するなど変化に富んでいる。
 ゴルジュの中にある10m滝。右岸巻き

 スダレ状の滝、右岸巻き

 大瀑と思われる滝・左壁を直登

1800mで最後の大滝12mが現れ、これを越えて分岐を水流が多いところを忠実にたどると、駒の小屋手前の草原にヤブ漕ぎなしで到着することができた。草原に吹く風はじつに気持ちいい。
 最後の大滝12m左壁から容易だがスリップ注意

 駒の小屋手前に詰めあがる

せっかくなので山頂まで行き、ここまでで6時間30分の山行である。帰りは足早にくだり午後4時過ぎに駐車場に帰れたが、ここからが試練であった。
沢の中にはいなかったメジロの様なアブがタカリはじめ、叩こうがなにしようがまとわりついてくる。どうも夕方がヤバいようだ。日帰り湯も露天風呂ではアブに襲われ退散する有様。日が高いうちに入渓し、日が高いうちに下山するのがポイントのようだ。

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北アルプス 奥穂高岳(2019/7/24-26)

2019-08-17 | 山行記録

メンバー K野(別ルート)、NT目、Toちゃん、A井(画像提供)、M崎(記)

7/24 16:00上高地~18:45横尾山荘(テント泊)
7/25  5:36横尾山荘~13:15穂高岳山荘(山小屋泊)
7/26  5:40穂高岳山荘~奥穂・前穂~16:00上高地

【Day1】7月24日
いわきを出発して6時間半、念願の上高地へ到着。
駐車場から上高地まで乗せてくれたタクシーの運転手さんが好印象だった。

夕方ということもあり、静かな上高地を横尾に向けて出発。
ちなみに、この3日前あたりにNT目隊長は足をくじいてしまったようだ。
それでも私たちを連れて来てくれたことに感謝。

出発前にToちゃんが言っていた。今回は都会の山だぞ、と。
なるほど、綺麗に整備されていて歩きやすい。都会だわ~
途中、イケメン青年3人組に先を譲る。彼らは徳沢ロッヂに宿泊とのこと。
私たちは徳沢ロッヂで濃厚なソフトクリームを頂き小休止。
イケメン君達と(心の中で)名残惜しい別れをし、横尾へ向けて出発。

初日は3時間程なので予定通り横尾山荘に到着。
ここでNT目隊長の恩恵を受け、冷たいビールのご褒美が。
ありがとうございます、NT目隊長、横尾山荘様。

ひとまず、ビールはおあずけで、テント設営。
M崎はこの日、初めてのテント設営&寝袋泊である。
隊長に教えを請い、セッティング完了。

4人で夕食を食べながら、ビールを頂く。
この日はまだまだ元気だが、明日に備えて就寝。NT目隊長の足は大丈夫だろうか。
3日前からクマの目撃情報があったそうで、クマ怖い~と思いながら、寝袋に入った。

【Day2】7月25日
初めての寝袋体験は…寝慣れぬ床面でゴロゴロしてしまった。

私たちの出発は早いほうだと思ったけれど、他のテント泊の人たちはかなり早く出発したようだ。
いよいよ今日は、どうしても行ってみたかった涸沢カール。私の気持ちも盛り上がり、歩き始めた。

直後、山道のど真ん中にクマの落し物が…しかも、真新しい。
周囲の木にはクマの爪痕も…怖い。おしゃべりの声(なんでわざわざど真ん中にするかね‼笑)と、自然と大声に。
(え?普段から大声?すいません、Toちゃんと私の声は大きいですね、はい。)

左に見える断崖絶壁の岩。屏風岩。
進むにつれて、その全容が見えてくる。
あんなの人間が登るなんてウソでしょ?えっ?登ったの?
途中、屏風岩への秘密の入り口を教えてもらう。
心の中で、私は怖いから来ません、と返事をした。

ずんどこずんどこ1時間ほどで本谷橋。小休止の後、ここから少し険しくなる、と気合を入れて出発。
さすが有名な山、スカートを履いたオシャレな山ガール、山淑女とすれ違う。やっぱり都会だわ。
まだ雪の残る山道を進む。涸沢カールが見えてきた。
雪渓に道は出来ていたけれど、不慣れなせいで歩きにくい。でも、頑張れ私!もうすぐ涸沢カールだ!

上を見上げると、小屋が見えた。
途中、涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐点で、ズボッ膝下まで雪にはまった。雪の登山道って怖い。
階段状に整備された雪渓を登る。作ってくれた人、ありがとう!

3時間半ほどで涸沢ヒュッテに到着。
写真でしか見たことのない景色が目の前に広がる。
あまりの絶景に、私の気分メーターは振り切れた。
気分が上がりすぎて、Toちゃんに頼まれたラーメンのオーダーをカレーと間違える始末。
ごめんよ、Toちゃん。出資してくれた本人に食べたいものを食べさせない私。
優しいToちゃん、文句も言わず(昨日の昼もカレーだったのに!)、食べてくれた。
ありがとう、Toちゃん!

しっかりと食べ、しっかりと休憩をして出発。
下から目的地を見上げた私に、NT目隊長が今から進む道を示してくれる。
あの出張った岩の部分?あそこ歩けるの?ザイテングラートが遠くに見える。
涸沢小屋でソフトクリームを食べる人を羨ましく思いながら通過する。

道のりは遠いけれど、青々とした草花、白い雪、透き通る空。
足元で綺麗に咲く小さな花に元気をもらい、歩いた。
こんなに長い距離を歩くのは初めてだったけれど、楽しい気持ちのほうが勝っていた。
この時までは。

ザイテングラート取付。
ヘルメットを装着し、発進用意。
下山してきた男性が大きな岩の上で本を取り出した。
青空の下、お花畑に囲まれ、目前に広がる山々を眺めながらの読書。
最高に贅沢な時間だね。

優雅に読書をする男性を残し、出発。
進むにつれ、なんだか苦しい。
自分のペースで行っていいと言われたが、進めない。
涸沢マジックにかかって、はしゃぎすぎたか?
数メートル進んでは、息が上がる。心臓はバクバクしていた。
私、病気なの?心臓が壊れたの?
ちょっと進んでは立ち止まる私。
すぐにToちゃんがやってくる。
また進んでは止まる私、の繰り返し。
小屋が見えたころにはヘロヘロになっていた。
手前の雪渓を小屋の人たちが階段状にしていた。感謝。
なんとか登りきって力尽きた。

NT目隊長によると、高山による影響のようだ。
初の3000メートルに近い登山。
なるほど。
高山ダメージと、前半はしゃぎ過ぎたのせいもある。間違いない。

今回もスポンサーToちゃん様のおかげで個室をゲット。
ありがたや、ありがたや。ラーメン食べさせなくてゴメンね。

やっぱり山で飲むお酒は美味しい。
夕飯前にみんなで小宴会だ。
さっきまでヘロヘロだったのも忘れて楽しく過ごす。
夕飯もしっかりと頂き、食欲良好だった。
見ず知らずの人たちと一緒に食べるのも楽しい。

みんなでゴロゴロしながら、のんびりダラダラ。
こんな時間もいいね。
今日こそは小屋で、布団で、ゆっくり眠れる。

柔らかな布団に包まれながら聞こえる…
いびきの三重奏。
こちらが静まれば、あちらで聞こえる。
さらに雨が屋根を打ち付ける音。豪雨。
テント場の人たちは大丈夫だろうか…
今日は小屋泊でよかった。
昨日の横尾で雨だったら…なんて考えながら、いつの間にか浅い眠りにつく。
明日は晴れるといいな。

【Day3】7月26日
雲海、真っ赤に染まる太陽。
朝からすごい景色だ。
新鮮な卵で、ご飯2杯を頂き、食欲バッチリ。
相席したソロの男性も、私達と同じルートだそうだ。
しかも3日後に人を連れて同ルートを登るそう。
羨ましいというより、少し同情してしまったのは私だけだろうか。
初めて登る感動は、3日後もきっと…どうだろう。

準備を済ませ、いよいよ今日は一気に下山だ。
いささか足にきているが、目の前には岩の壁。奥穂高岳。
これを登るのか。下から見上げると怖いけれど、登り始めると恐怖も少し和らぐ。
靄のせいか、あまり高さを感じずに済んだ。高いところは苦手です。
前をすいすい登るA井先輩を追って、少しずつ登る。
やっと山頂が見えてきた。

ガスがかかっていてあまりよくは見えなかった。
そこに、先に山頂に居たイケメン外国男性3人が声をかけてくれた。
「ヘイ!見える?虹だよ‼」
振り返ると、山頂に立つ私の影の周りに、二重の虹が出来ていた。
イケメン3人組はWonderful!とそれぞれ声を出してる。
「虹だ!ダブルかな?トリプルかな?」と私が叫ぶ。(もちろん日本語で。)
「ダブルだねぇ~」と返してくれた。
知らない人たちと出会って、言葉を交わす。山って楽しい。
虹に気づくのが遅れたので、写真を撮る前に消えてしまったのが残念だったけれど。
NT目隊長にブロッケン現象だと教えてもらった。貴重な体験したな!

前穂高岳に向けて歩く。
靄も晴れて、下が丸見え。怖いよぉ。
前々から思っていたけれど、我らがアイドルA井先輩はすごい。
きっと実年齢をごまかしている。
もしくは、あの中身には20代が入っているんではなかろうか?
ひょいひょいと岩を越えてゆく。
さすがっス、姉貴。
私は怖くて思うように進めない。
後ろからはToちゃんにカツを入れるNT目会長の声が。
足の痛みは大丈夫なのか?
昨晩まで痛いと言っていてたのに、飛ぶように岩場を越える。
尋ねると、痛みより楽しさのほうが勝っている、らしい。
やっぱ普通じゃない人たちの集まりやっ!すごいぜNT目隊長。

なんとか紀美子平へ到着。

ぜぇぜぇと息を切らすToちゃんの姿に、先ほどのイケメン外国人3人が優しくしてくれる。
「酸素貸しますか?」他人に優しく出来る心が素敵だ。
ありがとうと返し、Toちゃんは自前の薬を吸う。何気にToちゃんもすごいよ。
肺の病気なのに、いろんな所へ行くんだもの。やっぱりみんなすごい人ばかりだ。

荷物を下ろして前穂高岳へ。体が軽い。
次来るときは、荷物の内容を考えよう…そう心に決めた。
山頂からは穂高岳山荘からここまでの道が見える。
毎回思うけれど、人間はすごいな。
よくあんな所を歩いてきたこと。
往復1時間で戻り、いよいよ重太郎新道へ。

誰も登っていない山に道を作るなんて。重太郎さん、すごいね。
私は相変わらず怖がっていたけれど、頑張って下る。

途中、雷鳥に出会う。
4匹のヒナを連れていた。
その場に居たガイドさんによると、未登録の個体だったらしい。
頑張れ雷鳥よ!強く生き抜くんだ!生き残れ!
私達も環境問題について行動しないといけないね。
可愛らしい姿に少しほっとして、さらに下へ。

なんだか足が…動かない。
足が棒ってこのことを言うんだな。
前のほうでフラつ女性を支える男性のカップルが。
あぁ、普通の人はやっぱり疲れるんだな。
一度はそのカップルを抜いたが、何でもない道で躓く。2回目はしりもちをつく。
こりゃいかん。しかも心折れそう。
後ろからToちゃんとNT目隊長の声が聞こえる。待とう。
先ほどのカップルに道を譲り、Toちゃん達と合流。
転んだことを話し、笑いながら歩み始める。

「キャー!誰かっ!」

前を見ると、先ほどのカップルの女性が慌てていた。
真っ先にNT目隊長が反応し走る。
「そのまま動かないで!」
「はい!」と女性の声が聞こえた。
私もToちゃんも後を追った。

男性がピクリともせず倒れている。
慌てる女性。

NT目隊長が近づき、声をかける。
意識はあるようだが体が動かせない。

NT目隊長は迅速に対応し、男性の体位を変え救助の要請をした。
Toちゃんは水とタオルを出し、私はそのタオルを濡らし男性の頭に当てた。
大きなこぶと、鼻から出血。

後ろから山道を降りてきた男性ハイカーが手助けをしてくれる。
女性のザックを山小屋へ届けてくれた。私も後を追う。
NT目隊長とToちゃんはその場で救助。
男性に自らのマットやタオルを提供したToちゃん。

A井先輩は私が遭難したと思い心配してくれた。
負傷男性はヘリ搬送された。

こんな事もあるんだ。
もしかしたら、私だったかもしれない。
あのまま歩いていたら…

疲れと考えすぎとでフラフラしながら(他の人は私より元気に)上高地まで戻った。
今回はいろいろあったけれど、無事みんなで帰ってこられた。

山はいろんな出会いがあるけれど
他人だから。と割り切るのではなく
他人だけど…でも。と歩み寄る気持ちを持ちたい。
山小屋で相席したソロの人も、山頂で声をかけてくれた外国の方も
遭難現場で協力してくれた登山者も、みんな他人。
だけど、お互い交流できるし、歩み寄れる。協力できる。

私は、怪我人にマットを提供したToちゃんを素晴らしいと思う。
手早く怪我人の対応に当たったNT目会長を頼もしく思う。

ただひとつだけ、あるとすれば…Toちゃんに言いたい。
雷鳥に出会ったとき、動かない雷鳥の親鳥を見て
「お乳やってんのけ?」
と言ったToちゃんに、本気でびっくりしたことは伝えたい。
雷鳥は哺乳類じゃねーから!

以上、北アルプス珍道中でした(^^)/

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飯豊 タカツコ沢(2019/7/14-15)

2019-07-23 | 山行記録

メンバー:o野、e澤、s石、e堀、a坂(記)

雨、雨、雨。今年の梅雨は長い。不安定な天気の為、越後の沢から転進して近場へ。

前の日に山都駅で宴会前泊まり。翌日は遅めの出発。天気は曇り一時雨。
メンバーは山形の岳友、o野さん、e澤さん、神奈川からはs石さん。同会はe堀くん。
30代のバリバリの先輩達です。

遅くまで飲んで、滝を登って楽しく過ごした。初級の沢と言われてるがまだ自分は余裕がある部分が少なかった。
滝の水量が多く直登もできず、高巻きの岩登りは悪かった。
沢は焚火に酒、何よりの贅沢です。

飯豊タカツコ沢2019/7/14

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