淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

これですべてが完結! 映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。うーん、総監督の庵野秀明、またまた観る側を煽りましたなあ。

2021年03月18日 | Weblog
 映画館を出て、車を停めていた駐車場まで歩き、荷物を出そうと車のバックドアを開け、それを閉めようとした瞬間、鼻と額の辺りをしこたまぶつけてしまった。
 衝撃が貫き、思わずしゃがみ込んだ。あまりに痛くて運転席に駆け込んだ。ミラーを見たら皮がペロリと剥け、血が噴き出ているではないか!
 血が止まらず、ティッシュで何度も拭くけれど、真っ赤な液体が滴り落ちる。
 なんなんだ?
 自分でぶつけて血流してりゃ世話ないか・・・。

 そんなアクシデントに見舞われながらも観た映画は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。
 これを観ずして何を観る?
 血が噴き出るくらいどうってことない! いや、あるか。痛いし・・・。

 映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」全4部作の第4作目、つまり完結作である。
 これで見納めだ。
 ほんと、ここまでが結構長かった。何度もエンディングを迎え、そこからまた制作されてきたからだ。
 監督を務めた庵野秀明、そのプレッシャーたるや凄かったと思う。疲れただろう。

 2007年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。続いて2009年に公開されたのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。そして2012年に公開されたのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」だった。
 もちろん、すべての映画を劇場で観て、去年またテレビで放映された3作品を観直している。3作品とも素晴らしかったと思う。

 でも、シリーズの中で一番好きな作品は、何といっても「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」だろう。この映画は、観ていて本当に鳥肌が立った。傑作だと思う。
 今年刊行予定の「日本映画編」にも絶対加えたい。それほど大好きな映画だった。

 そして今回の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。これがラストだと聞いて、期待しないほうが無理というものだ。
 胸膨らませて劇場へと足を運んだ(鼻をぶつけて血を流してまでも!)。

 映画はなんと、「東映」のロゴから始まるのである。ここからして感動ものだ。
 まず、映画の冒頭シーンが凄い。
 いきなり戦闘シーンが繰り広げられる。
 反ネルフ組織のヴィレが、真っ赤に染まったフランスのパリ市街でネルフの大量のEVAを迎え撃つシーンだ。

 おおっ! 出だしから絶好調!
 ところが、その後、映画の前半約1時間あまりかけて描かれる、碇シンジの「不貞腐れ」シーン、これがまず評価の分かれ目だろう。
 個人的にはゲンナリしてしまった。いつもの「落ち込む」碇シンジを追ってゆくことに飽きちゃったのだ。すぐさま、立ち直って最終決戦へと臨んで欲しかった。

 ここからはネタバレになっちゃうので、まだ観ていない人は読まないでほしいけど、後半は確かに見せ場が満載で、これまでの伏線や疑問部分を綺麗にさらってはくれる。
 ただ、そこがまた欠点でもあって、ラストの一番大きな山場に、碇シンジと碇ゲンドウ2人の言葉による懺悔と反省を伴うバトル合戦が組み込まれるので、最終決戦がちょっと興ざめしてしまうのだ。
 父と子の確執と闘いは、これまでも「スターウォーズ」を含め、色んな映画で語られてきた永遠のテーマではあるのだけれど・・・。

 ユーミンの楽曲や、吉田拓郎の「今はまた人生を語らず」なんていう、70年代を代表する超名曲を映画の中に差し込むなど、庵野秀明、いい隠し味を随所に入れていて、何度も観ながらニヤリとしたのだが・・・。
 
 映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」、この評価は大きく割れるだろう。
 「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を超えられなかった。








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