映画館を出て、車を停めていた駐車場まで歩き、荷物を出そうと車のバックドアを開け、それを閉めようとした瞬間、鼻と額の辺りをしこたまぶつけてしまった。
衝撃が貫き、思わずしゃがみ込んだ。あまりに痛くて運転席に駆け込んだ。ミラーを見たら皮がペロリと剥け、血が噴き出ているではないか!
血が止まらず、ティッシュで何度も拭くけれど、真っ赤な液体が滴り落ちる。
なんなんだ?
自分でぶつけて血流してりゃ世話ないか・・・。
そんなアクシデントに見舞われながらも観た映画は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。
これを観ずして何を観る?
血が噴き出るくらいどうってことない! いや、あるか。痛いし・・・。
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」全4部作の第4作目、つまり完結作である。
これで見納めだ。
ほんと、ここまでが結構長かった。何度もエンディングを迎え、そこからまた制作されてきたからだ。
監督を務めた庵野秀明、そのプレッシャーたるや凄かったと思う。疲れただろう。
2007年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。続いて2009年に公開されたのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。そして2012年に公開されたのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」だった。
もちろん、すべての映画を劇場で観て、去年またテレビで放映された3作品を観直している。3作品とも素晴らしかったと思う。
でも、シリーズの中で一番好きな作品は、何といっても「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」だろう。この映画は、観ていて本当に鳥肌が立った。傑作だと思う。
今年刊行予定の「日本映画編」にも絶対加えたい。それほど大好きな映画だった。
そして今回の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。これがラストだと聞いて、期待しないほうが無理というものだ。
胸膨らませて劇場へと足を運んだ(鼻をぶつけて血を流してまでも!)。
映画はなんと、「東映」のロゴから始まるのである。ここからして感動ものだ。
まず、映画の冒頭シーンが凄い。
いきなり戦闘シーンが繰り広げられる。
反ネルフ組織のヴィレが、真っ赤に染まったフランスのパリ市街でネルフの大量のEVAを迎え撃つシーンだ。
おおっ! 出だしから絶好調!
ところが、その後、映画の前半約1時間あまりかけて描かれる、碇シンジの「不貞腐れ」シーン、これがまず評価の分かれ目だろう。
個人的にはゲンナリしてしまった。いつもの「落ち込む」碇シンジを追ってゆくことに飽きちゃったのだ。すぐさま、立ち直って最終決戦へと臨んで欲しかった。
ここからはネタバレになっちゃうので、まだ観ていない人は読まないでほしいけど、後半は確かに見せ場が満載で、これまでの伏線や疑問部分を綺麗にさらってはくれる。
ただ、そこがまた欠点でもあって、ラストの一番大きな山場に、碇シンジと碇ゲンドウ2人の言葉による懺悔と反省を伴うバトル合戦が組み込まれるので、最終決戦がちょっと興ざめしてしまうのだ。
父と子の確執と闘いは、これまでも「スターウォーズ」を含め、色んな映画で語られてきた永遠のテーマではあるのだけれど・・・。
ユーミンの楽曲や、吉田拓郎の「今はまた人生を語らず」なんていう、70年代を代表する超名曲を映画の中に差し込むなど、庵野秀明、いい隠し味を随所に入れていて、何度も観ながらニヤリとしたのだが・・・。
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」、この評価は大きく割れるだろう。
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を超えられなかった。
衝撃が貫き、思わずしゃがみ込んだ。あまりに痛くて運転席に駆け込んだ。ミラーを見たら皮がペロリと剥け、血が噴き出ているではないか!
血が止まらず、ティッシュで何度も拭くけれど、真っ赤な液体が滴り落ちる。
なんなんだ?
自分でぶつけて血流してりゃ世話ないか・・・。
そんなアクシデントに見舞われながらも観た映画は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。
これを観ずして何を観る?
血が噴き出るくらいどうってことない! いや、あるか。痛いし・・・。
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」全4部作の第4作目、つまり完結作である。
これで見納めだ。
ほんと、ここまでが結構長かった。何度もエンディングを迎え、そこからまた制作されてきたからだ。
監督を務めた庵野秀明、そのプレッシャーたるや凄かったと思う。疲れただろう。
2007年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。続いて2009年に公開されたのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。そして2012年に公開されたのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」だった。
もちろん、すべての映画を劇場で観て、去年またテレビで放映された3作品を観直している。3作品とも素晴らしかったと思う。
でも、シリーズの中で一番好きな作品は、何といっても「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」だろう。この映画は、観ていて本当に鳥肌が立った。傑作だと思う。
今年刊行予定の「日本映画編」にも絶対加えたい。それほど大好きな映画だった。
そして今回の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。これがラストだと聞いて、期待しないほうが無理というものだ。
胸膨らませて劇場へと足を運んだ(鼻をぶつけて血を流してまでも!)。
映画はなんと、「東映」のロゴから始まるのである。ここからして感動ものだ。
まず、映画の冒頭シーンが凄い。
いきなり戦闘シーンが繰り広げられる。
反ネルフ組織のヴィレが、真っ赤に染まったフランスのパリ市街でネルフの大量のEVAを迎え撃つシーンだ。
おおっ! 出だしから絶好調!
ところが、その後、映画の前半約1時間あまりかけて描かれる、碇シンジの「不貞腐れ」シーン、これがまず評価の分かれ目だろう。
個人的にはゲンナリしてしまった。いつもの「落ち込む」碇シンジを追ってゆくことに飽きちゃったのだ。すぐさま、立ち直って最終決戦へと臨んで欲しかった。
ここからはネタバレになっちゃうので、まだ観ていない人は読まないでほしいけど、後半は確かに見せ場が満載で、これまでの伏線や疑問部分を綺麗にさらってはくれる。
ただ、そこがまた欠点でもあって、ラストの一番大きな山場に、碇シンジと碇ゲンドウ2人の言葉による懺悔と反省を伴うバトル合戦が組み込まれるので、最終決戦がちょっと興ざめしてしまうのだ。
父と子の確執と闘いは、これまでも「スターウォーズ」を含め、色んな映画で語られてきた永遠のテーマではあるのだけれど・・・。
ユーミンの楽曲や、吉田拓郎の「今はまた人生を語らず」なんていう、70年代を代表する超名曲を映画の中に差し込むなど、庵野秀明、いい隠し味を随所に入れていて、何度も観ながらニヤリとしたのだが・・・。
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」、この評価は大きく割れるだろう。
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を超えられなかった。