靖国問題

靖国に、戦争犯罪人を合祀したところから、問題が生じた。

東京裁判は、戦勝国が一方的に、敗戦国日本を裁いた。　戦勝国側の戦争犯罪は一切、取り上げられなかった。

しかし、東京裁判で犯罪人とされたＡ級戦犯は、日本にとっても犯罪人であった。

即ち、あの戦争を引き起こし、指導した人たちは、日本国国民にとっても裁かれるべきだったのである。

それを裁かなかった日本国民にも、責任があるのだ。　戦争を起こした責任も、敗戦のとき戦犯を裁かなかった責任もその意味で、広く日本国民にある。

指導層、軍部が日本国民をだました、との考えはまやかしだ。　日本国民の責任放棄だ。

日本国民にとっての戦犯を、靖国に合祀したこと、その靖国に参拝すること、これらはいかに日本があの戦争を、きちんと総括していないか、反省すべきことを放棄しているか、ということなのだ。

これを、外国から咎められることほど、情けないことは無い。

外国から、何度も言いがかりをつけられる前に、しっかりと自ら、落とし前をつけるべきなのだ。　

泣いて馬謖を斬る諸葛亮孔明の心境の人も出てくるかもしれない。　だがそれをやらないといつまでも日本人の矜持は取り戻せないだろう。

今からでも遅くは無い。　Ａ級戦犯を、靖国から分祀し、靖国には、その他、無辜の犠牲者だけの御霊を祀ることにすればよいのだ。

ちゃんとやってくれ、政治家たち

そのうえで、しっかり領土を守ってくれ、と云いたい。