珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

一諾千金の怠け者さん宅、訪問

2014-12-27 14:35:24 | オフ会
1週間ほど前になりますが、一諾千金の怠け者さんのお宅を訪問してきました。この1週間は年賀状書きと年末の仕事のまとめで、なかなか時間がとれず記事のアップが遅くなってしまいました。一諾千金の怠け者さんが拙宅に来られた際の記事にコメントいただいたBOさんもご一緒いただきました。こうして地元神奈川で交流の輪が広がるのはとても嬉しいことです。一諾千金の怠け者さんにとって、いわゆるオフ会は初めてだったと後で知りました。準備段階からソワソワ、当日も緊張されていたそうです。こちらは気軽な気持ちでしたが、お疲れ様でした。楽しい時間を過ごすことができました。

最寄駅で待ち合わせた頃には雨が降り始めていました。まずは近くの蕎麦屋さんで昼食です。付近は家内の実家があったので、私もそれなりに明るい地域です。確か以前は増田屋だったはず。代が替わったのか、内装の洒落た蕎麦屋さんとなっていました。せいろも考えましたが、温まる鴨南蛮を選びました。値段、味、そして雰囲気とバランスがとれていました。


一諾千金の怠け者さんのシステムです。私よりずっとお若い方ですが、ベテランのオーディオマニアが使っていそうな装置外観です。以前はピエガなど現代機を使われていたようですが、オーディオの先輩の指南でこちらの世界に入られたようです。12畳と恵まれた部屋でシステムは組まれていました。それでもアルテックの箱を目前にするとその大きさは格別でした。拙宅に96年発行の「世界のオーディオブランド172」(SS誌特別号)があります。その時点ではアルテック・ランシング社は健在で、A7という人気モデルが紹介されています。もう20年近く前のことです。現在は買収され対象マーケットも変わったようです。


スピーカー、アンプはビンテージとは言え、お持ちの音源がほぼデジタルですからソース機器までビンテージアナログというわけには行きません。Cubox+USB-DDCという構成は私と共通しています。違いはNASではなく別PCを介した外付けHDを使っていること、USB-DDCにクロックを注入していること、です。Cuboxユーザーを訪問するのは初めてでしたので、この点でも楽しみでした。


DACも90年代の製品で、私は存じ上げないEAD社の DSP 9000Ⅲです。上述のブランド紹介誌を捲ると、確かにEnlightened Audio Designs社として載っています。DAT時代の製品でハイレゾとは無縁の世界ですが、CD規格の音源を楽しむ分には問題ありません。こういった選択にも渋さがあります。DACの出力はクライナのプリアンプに供給されます。


パワーアンプは英国のビンテージ品LEAKです。LEAKといえば先日お越しいただいたtaoさがお使いです。他のアンプより比較的に安価に入手できること、真空管自体も安い球が使えることが、選択の理由とのことです。ネット経由で購入されましたが、結局、ご自身で手を入れざるを得なかったようです。修理に出すか、あるいはハンダを持つか、リスクを受け入れてのビンテージオーディオですね。


SPの全容です。箱やマルチセルラホーンはアルテックですが、音を出すドライバー、ウーハーにはTrusonic社を選ばれています。響きの良さが理由とのことです。ユニットの選択以外にもクロス周波数の設定、重なり具合の設定など、やることが多そうです。想像を超えていますが、欲する音に追い込むのはご苦労があったでしょう。SPに近づくと多くの音は上部のマルチセルラホーンから出ていることがわかります。リスニングポジションでは、丁度ウーハー中央部の高さから聴こえてきました。


こちらも拘りの一例です。ドライバ2本差しで、木工部は自作だそうです。


一諾千金の怠け者さんは普段、70~80年代のポップスとクラシックを聴くそうです。前半から中盤にかけてポップスを、中盤以降はほぼクラシックを聴かせていただきました。調整には専らポップスを使われているのが意外でした。拙宅とは音の出し方が随分と異なるので、慣れるのに数曲要しましたが、まず声の聴きやすさを感時じました。BOさんも同様の感想を持たれていました。一方、クラシックはSP配置の余裕から広い音場を楽しめます。低音は50Hz出ているかどうかだそうですが、不足は感じませんでした。奥行きにはソース側の工夫(電源、クロック)が効いているようです。

リスニングポジション後方はダイニングルームと隣り合わせで壁がありません。間接音より直接音主体のはずなのですが、ちょっとしたエコー感を伴う響きの良さを感じました。拙宅にお越しいただいた際に、音場の広がりに共通性があると言われてましたが、実際に一諾千金の怠け者さんの音を聴いて納得しました。準備いただいた曲をかけ終わった後は、私の手持ちの音源からジャンルを跨いで聴かせていただきました。普段ジャズは聴かれないようですが、ビルエバンスのワルツフォーデヴィでは音が前に出てくる感じがあり、アルテックとジャズの相性を垣間見た印象です。

休憩時間にいただいた紅茶とお菓子の組み合わせもおいしかったです。


個別の機器を自作される方はいますが、一諾千金の怠け者さんの場合、システム全てを手作りしている印象です。出したい音がお分かりなのでしょう。とても、怠け者さんではありませんね(笑)。一諾千金の怠け者さんとBOさんも話が弾んでいたようで何よりでした。後面開放や、ドイツのフルレンジSPなど、私の頭の上で言葉が飛び交っていた感もありますが・・・。私も最初のオフ会が終わった後の脱力感、今でも憶えています。でも一歩踏み出すと世界が広がるのは確かです。交流が皆さんの音作りにプラスに作用するといいですね。何せ地元です、また来年集まりましょう。
コメント (2)
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