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天才絵師・狩野永徳の傑作!『洛中洛外図屏風』×渡辺いっけい

2020-11-22 | ア-トな話し
狩野永徳《上杉本洛中洛外図屏風》左隻
以前に展覧会で観ました
ブログは 狩野永徳展 ここ 

2007.10.16~11.18まで、京都国立博物館で行なわれていた
 

2020年11月7日(土)美の巨人たち で放映がありました

狩野永徳《上杉本洛中洛外図屏風》右隻

21世紀に登場した、航空画像などを使ったデジタル地図サービス。“高い所から街を一望したい”…その願望は、なんと16世紀に達成されていました。国宝『洛中洛外図屏風』の中で。
『洛中洛外図屏風』は、京都の街を俯瞰で描いた六曲一双の屏風絵。作者は当時まだ23歳の若者。日本美術史上最強の御用絵師一族から現れた天才・狩野永徳です。
右隻は東寺・清水寺などの都の東側、左隻は金閣寺・高尾の山々など都の西側が描かれています。まず作品を前にして目に飛び込んでくるのは、まばゆい黄金の輝き。そしてその黄金の雲間から、山や河、都市のランドマーク、人々が活き活きしている姿を垣間見ることができるのです。
京の都を俯瞰したこの屏風は一体何のために描かれたのか?そもそも天空から見下ろした絵をいかにして描いたのか?謎を解く鍵は京都御所近くに佇むお寺に。
今回は俳優・渡辺いっけいが屏風の中に!? デジタル地図サービスの人型アイコン“ペグマン”に扮して、『洛中洛外図屏風』の世界を動き回ります
今回番組で取り上げた狩野永徳の「洛中洛外図屏風」は、東京国立博物館で開催されている特別展「桃山―天下人の100年」での展示は前期のみだったので、残念ながら現在は終わっています。もともとこの屏風は米沢市の上杉博物館に所蔵されているもので、精巧な複製が常設されています。
後期展示では、江戸前期に活躍した岩佐又兵衛の「洛中洛外図屏風(舟木本)」が展示されています。岩佐又兵衛は生前より「浮世又兵衛」の名で呼ばれていたと伝えられ、その名から浮世絵の開祖と見なされることもある絵師で、英一蝶がその実力を浮世絵の菱川派に比肩するものとして認めていたという記録も残っています。「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、狩野永徳の作品以上に人物にスポットが当てられ、とにかく人、人、人。その緻密な描写と画面から溢れる賑やかさに感動します。事前にウェブ予約は必要ですが、是非ともこの機会に東京国立博物館に足を運んで実物をご覧になってください。日本美術史上、最も豪壮で華やかと言われる桃山文化の至宝が集められた特別展「桃山―天下人の100年」。

ずっと気になっていた、あの屏風に描かれている雲。金ピカの雲である。画面の半分以上が雲の絵という屏風もある。人や建物を雲の隙間から見せる構図なのだから、今なら飛行機から眼下に見下ろす風景かもしれない。しかし、もっと身近に人々の日常が生き生きと描かれている。観光案内図のようでありながら、なぜ快晴ではいけないのだろうか。曇天の雲ではなく、もくもくとした綿雲、雲を金色に輝かせてまで、なぜ雲が必要なのだろうか。

特別展「桃山―天下人の100年」

会場
東京国立博物館 平成館

会期
前期展示:10月6日(火)~11月1日(日)[終了]
後期展示:11月3日(火)~11月29日(日)

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