【紫陽花おすすめ短歌】
若山牧水
『 紫陽花の その水いろの かなしみの 滴るゆふべ 蜩(かなかな)のなく 』
【意味】紫陽花のその水色が悲しみに滴る夕べにカナカナが
解説
雨に濡れて咲く紫陽花は近代では哀愁を感じさせるものとして歌人から好まれました。この歌でも、濡れる紫陽花が花の色を溶かしたような水色の涙を落とす姿を思わせます。カナカナゼミの声が更にもの悲しさを募らせています。
若山 牧水(わかやま ぼくすい、1885年(明治18年)8月24日 - 1928年(昭和3年)9月17日)は、戦前日本の歌人。本名・繁(しげる)



