少し古い情報ですが、文科省の発表によれば、昨年度の小中学校のいじめ件数は73万2568件とのこと。そのうち自殺や不登校につながる「重大事態」は1306件。小中学校の不登校は34万6482人で前年より15.9%増。小学校の不登校は13万370人、中学校は21万6112人。高校でも不登校は68,770人。「不登校への理解が広がったことで、無理に学校に行かせなくても良いと考える保護者が増えた」ことなどから件数が増えたと文科省は説明しています。
これだけ実績が出ず、業績の改善がなければ、会社であれば当然誰かが責任を取って辞任する事態だと思います。しかしながら、文科省の説明によれば、学校なんか無理に行かなくてもいい程度の場所のようです。終わってるなと思います。そんな場所なら、学校に縛り付けず、もっと自由に選択させたら良いと思います。悲しいことですが、誰も責任を持ってこの国の人財育成をする気はないようです。
文部科学省のメルマガを私も読んでいるのですが、書いてあるのは、ロケット打ち上げなど科学に関すること、審議会に関すること、委員会開催に関すること、文部科学大臣がどこそこで挨拶をしたということ、文化的事業に関すること、そうした記事ばかりです。
しかし、それは当然のことで、文化も科学も含んだ行政府なのですから、予算額も小さく、各都道府県市町村に任せている教育のことなど、ほとんど無いのが道理です。ましてや教育的信念に基づくアドバイスなどは望むべくもありません。
しかし、必要とされているのは、一人の子どもの悩みや、一人の親の悩みをどのように解決していけば良いのかであり、劣化していく日本の人材をどのように育成していくかということを解決する、具体的教育実践です。
私は勝手にやらせてもらいます。なぜなら、子どもたちが子どもである時間は短く、二度と戻らない限られた大切なものだからです。
いったいどうなっているのだろうかとは思いますが、ただ批判をするのではなく、私はとにかく、子どもたちとも親御さんたちとも、共に学び合い、高め合える場を作り続けます。そこに全力を尽くします。市井の一教師に出来ることはそれだけです。大河の一滴にしかなりませんが、他に為す術はありません。